ついに憧れのオーナーに!日本人夫がアメリカで飲食店を開業した際の流れ

アメリカに限らず、レストランを経営をするにはいろいろな方法がありますよね。

 

例えば、

 

●自分の店を構える

●フランチャイズ

パートナーシップ

●既存のレストランを買収する

 

などです。どのやり方をとってもメリット・デメリットはありますが、私たちが選んだのは既存のレストランを買うこと。居ぬきで買ったということなので、家賃を毎月ランドロード(大家さん)に払って経営していました。

 

居ぬきで買った理由は私たち個人にとってこれが初めてのビジネスでしたし、これが初期投資があまりかからないし、リスクが低いと思ったからです。

 

知り合いでも、フランチャイズで経営している人、パートナーシップで経営している人、一人でやっている人など様々ですが、どんなやり方、買い方でもメリットデメリットはあるので、自分の向き不向きですとか余裕資金など、いろいろ考えて決める必要はありますね。

 

今回はアメリカで既存のレストランを居ぬきで買う流れを紹介します。

 

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既存のレストランを買って経営スタートするまでの流れ

◆アイデアを膨らませる

予算や場所、お店のイメージ、などを考えます。お店を経営する為のプランを練ります。

◆エリア選びと物件探し

エリアを絞って物件を探します。自分の住んでいる地域なら、市場がどうなのか、どんな店が流行っているかなどわかりやすいとは思いますが、勝負したいエリアが別にある場合は特に市場調査はマストですよね。私たちの場合も、飲食業に詳しい夫ですら、「このエリアってこんな業態が主流なの?」と驚くことがありました。

 

例えば、ラスベガスの寿司屋はオールユーキャンイート(食べ放題)が主流になっているなど。市場調査はみなさんすると思いますが、ちゃんとチェックした方がいいです。

 

あとはお店の値段、場所、店のサイズ、間取り、雰囲気、設備機材、売りに出している理由などなどを目安にしていきます。ただし、売りに出している理由については参考程度にして、あまりあてにしない方がいいです。

◆ビジネス売買サイトに登録する

ネットでビジネスサイトに登録します。大手のサイトをあげておきます。

●ビズバイセルドットコム https://www.bizbuysell.com/

●ループネット https://www.loopnet.com/

あとはUS フロントライン、ライトハウス、LALALAなどの日系新聞にも少しですが売りに出ている物件があります。

 

ネットでは、このエリアでこのくらいの価格のレストランが売りに出されていますと、大体はわかるのですが、詳細はわからないようになっているので、ブローカーに「この物件に興味がある」とコンタクトを取ります。

◆ブローカーにコンタクトを取る、あるいはブローカーオフィスへ行く

ブローカーへ行くと、売りに出しているレストランの住所や詳細を教えてくれるので、自分でいくなり、エージェントと一緒に行くなりして、自分の目でお店を見学します。

◆オファーを出す

実際に見てみたお店を気に入れば、オファーを出します。

自分で値段の交渉は可能です。例えば、いくらに下げて欲しい、など。

◆エスクローオープン(アーネストマネーを払う)

アーネストマネーとは手付金の事です。一部お金を先に払うことは、「ちゃんと買う意志がありますよ」と示すことでもあります。

◆ランドロード(大家)に許可を得る

ランドロードは自分の物件のなかに同じ様な種類の店があるのを嫌います。お客さんが来なくなって、ゆくゆくはビジネスオーナーに撤退されてしまうことに繋がりますし。

 

例えば、似たようなハンバーガー屋が同じ敷地に2つあるより、ハンバーガーやとラーメン屋があった方がお客さんもたくさん来そうですよね?なので居ぬきで買うなら、自分が経営する予定のレストランと同じ様な系統の店を探す方がいいと思います。使う機材も似たものになるので、コスト削減にもなります。ランドロードからの許可も下りやすくなりますね。

 

またランドロードがあなたのクレジットヒストリーもチェックします。お金が無いオーナーに店を貸して、家賃を払ってもらえなくなって困るのはランドロードなので・・。

◆ビジネスネーム申請

自分の店の名前やビジネス形態を登録します。これは割とすぐに出来ます。またあなたが申請するお店の名前と、同じ名前の店舗がないかなどをチェックされます。

◆ビジネスライセンス申請

ビジネスライセンスも必要になるのですが、この手続きは先にしない方がいいですね。ある程度手続きが進んでからの方がいいと思います。なぜかというと、例えばクレジットヒストリーが悪いからビジネスをしてはダメと言われてしまった場合、ビジネスライセンスをとっても意味がなくなる為です。ビジネスライセンスを取るのも数百ドルかかります。

◆インスペクション(建物検査)

同じ建物をテイクオーバーするだけでも、オーナーが変わる度にインスペクションを行う必要があります。主には建物検査(ファイアーデパートメント)と保健所(ヘルス)のチェックです。予約を取って来てもらい、店内をチェックしてもらいます。

◆エスクロークローズ

法的にレストランが買い手のものになります。

◆必要に応じリカーライセンス(酒類販売許可)

リカーライセンスには2種類あります。

 

1つはビール、酒、ワインなどのアルコール度数17パーセント以下のもの(ネバダの法律では17パーセント以下)。

もう1つのハードリカーは、ウィスキーやウォッカなどアルコール度数の高いものこと。ハードリカーの方が取るのが大変で高額です。

 

違法にアルコールを出すと、罰金や営業停止になります。

◆ビジネスライセンス届く

◆めでたく開業!

 

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自分の体験談

一見、やることがたくさんあるように思えますが、メンドクサイ方はエージェントに頼むこともできます。

 

私たちは11月頃に物件探しを始め、その後めぼしのお店を見つけて買って、翌年の5月に経営をスタートしたので、何だかんだ半年くらいはかかりました。居ぬきで買ってもこれだけ時間がかかるものなので、これに内装工事などが入るともっと時間とお金がかかると思います。

 

例えば、もともとはラーメン屋だったけど、居酒屋に変えた、となると工事だけでも半年かかっちゃうとか。

 

買う時のポイントですが、今思えば、設備機材のチェックはもう少ししっかりやっておけば良かったです。というのも、買った後少ししたら壊れたりしたものがあったので・・。多少は仕方がないというのはありますけども。

 

またリースしているものがあるかどうかも確認した方がいいですね。例えばディッシュウォッシャーですとか。毎月リース代を払い続けるよりも、中古でもいいから買ってしまった方が、長期的には安くて良い場合もあります。

 

あとですね、営業するまではわからなかったけど、営業したら想定外のコストがかかってきます。

 

例えばビジネスライセンス代は3か月に1度払いますし、電気、ガスなどのアカウントを作る際のデポジット(これは後で戻ってきますが)が必要ですし、エアダクト(換気扇)や下水の掃除、消火器のチェックなどの定期的なメンテナンス代もあります。

 

州や郡によって違いがあるみたいですが、このようなコストもかかってくるので事前に確認しておいた方が良いですね。

「アメリカで飲食店経営していた私がコスト削減の重要さを痛感!利益をあげるには?」

 

売り手であるオーナーの雰囲気がとても良かったので買う時に背中を押した、というのがあるのですが、これは大正解。私たちが買ったあとも何かと助けて下さいましたし、本当によくしてくださいました。こういった所も1つのポイントになるのではないかなと思います。

 

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プロフィール

結婚を機にアメリカに住むようになった30代。
英語力ナシでやってきて、大変なことも多いけど、やっぱりアメリカ生活は楽しい!
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