ちょっと緊張!アメリカで飲食店を売りに出した際の私のエスクロー体験談
アメリカで日本人夫がオーナーとして和食レストランを経営していたのですが、この先の事も考えて私たちはレストランを売りに出すことにしました。
その後は割と早い段階で買い手が見つかりました。
そして先日、エスクローが終了し、レストランのオーナー権が夫から新しいオーナーへと移行しました。これをもって今まで毎日せっせと働いていた私たちのレストランが、新オーナーのものとなりました。
◆エスクローってそもそも何?
「エスクローって聞いたことがないんだけど、なんぞや?」って思いますよね。
エスクローとは、日本人の方には馴染みがないかもしれませんが、第3者を通じて決済を行うことで、安全な取引を保証する取引形態のことです。
主には不動産取引などで使われるもので、レストランなど商業用の取引でも使われます。多くはアメリカの西部で行われており、東部ではエスクローは行われていないようですね。
売り手と買い手が納得すれば、第3者のエスクローは必要ないようにも思いますが、不動産やレストランなどは決して安い商品ではないですし、
「買うと決めたけど、やっぱり止めた。返す!」
ですとか、
「欠陥がある!払った金を返してくれ!」
とか、そういったトラブルにもなりえるものです。そいったトラブルを避けるために、第三者が間に入って、法的に権利を移動するということです。
エスクローを使った方が何だかんだ安心というのはありますよね。エスクローを通さないで売り手と買い手だけで取引してしまうと、その時は良くても、後々訴えるとか問題が発生するかもしれませんし。安心・安全をお金で買う、という感じですね。
支払いに関しても、売り手と買い手の間で直接やりとりすることはなく、頭金も含めてエスクロー会社が管理をして、契約成立後に買い手から売り手に支払われます。もちろんエスクロー会社を通してです。
私たちはオーナー権を買う時もエスクローを使いました。そして売るときもエスクローを使いました。
もちろん手数料が発生するのですが、エスクロー会社への手数料は売り手が払います。私たちの時は750ドルでしたので、私たちがエスクローを通じて支払いました。
売り手(私たち)ーーーエスクロー(第三者)ーーー買い手(新しいオーナー)
◆エスクローの様子
エスクローカンパニーに夕方に予約してあったので、少し早めにオフィスへ向かいました。エスクローカンパニーは要するに法律事務所です。
私は法律事務所って日本でも行ったことがなかったですし、なんだか緊張しましたが、弁護士事務所に思えない程可愛らしい建物で、オフィス内は白で統一、掃除が行き届いており、清潔な感じでとても綺麗でした。オシャレな一軒家みたいな場所でした。
暫く待っていると、次に現れたのが買い手側のビジネスエージェント。ビジネスブローカーさんです。軽く挨拶をして待合室で一緒に待ちます。
で、何だかんだ約束の時間になったのですが、買い手側が時間になってもやって来ない(笑)。
ま~、時間に来ないのはアメリカではお約束ですよね。買い手は15分くらい遅れて現れました。
売り手側は、夫と私。
買い手側は、パートナーシップの為、2人のオーナーとビジネスエージェント。
トータル5人全員揃ったので、奥の部屋へと通されます。
弁護士入れて6人が机を挟んで着席します。
法律関係の分厚い本がぎっしり棚に詰まっていたのが重厚感があり、とても印象的です。
弁護士が中心となって、売り手と買い手が主に書類のサインをしていきます。
弁護士が「ここにサインとイニシャル、日づけを記入して下さい」と指示してくれますので心配はいりませんが、会話はもちろん英語です。
言葉が難しいというか、カジュアル英語ではなかったので、私はわからない部分もありました。
英語が得意でない人は通訳を使った方がいいかもしれません。ちなみに私は英語が微妙ですが、夫は問題ありません。
特に指示が無かったのですが、IDと銀行のアカウント番号がわかるチェックブックを持って行った方がいいです。弁護士さんが売り手と買い手の両方のIDをコピーしていましたし、銀行の口座番号を記入する箇所もあったので。
雰囲気的には和やかな感じではありませんでした。どちらかと言うと、硬い堅苦しい雰囲気・・。静かに処理が行われていきます。
サインが必要な書類は20~30枚くらいあったと思いますが、サインが終わるとエスクロー終了です。オーナー権が買い手に移ったことになります。
最後はお互いに握手を交わして終わります。
時間にして約20分でした。あっという間に終わります。
あとでPDFで送られてきた書類に目を通してみると、オーナー権の移行日だけでなく「4:00PM」と時間までちゃんと記載されていました。オーナー権が移った時間まで記入するなんて驚きですね。
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◆感想
私はオーナーの嫁という立場、そしてお店のリースだけは私の名前も入っていたので、念のためエスクローに立ち会った方がいいとのことで行ったのですが、実際にはオーナーは夫なので、私は不要でした。私がサインすることも1度もなかったですし。
でもこんな機会もなかな無いですし、アメリカは契約社会だというのも何となくわかりましたし、こういった体験も悪くないですね。
無事にオーナー権の移行が成立したことは本当にほっとしています。
●「実際に体験してみることが大事!アメリカで飲食店を開業した日本人夫と私の想い」
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