夫への不満と文句、そこから生まれた感情。頭の中だけで言ってる私の独り言
私たちは結婚して6年が経とうとしています。
自分達の関係は、最初の3年は地味に喧嘩多くて、そのあとの2年は2人でレストラン経営をして大変苦労が多かった為、お互いの本性を隠せないくらいぶつかりました。あとの1年はやっとわかりあえて来たという段階です。
結婚してからの5年は夫に対しての不満はかなりあったと思います。
結婚して最初の3年って新婚期間だと思うんですけど、地味に口喧嘩は多かったです。
今となっては何が喧嘩の原因だったか覚えてないくらいどうでもよい、些細なことが発端だったんですけど、その中に時々、本気の喧嘩あったりして同じ空間にいたくなくて近所へ2時間の家出とか何度かしたことがあります。
初期の不満は、なんでこうしてくれないの?約束したのに、どうして連れてってくれないの?とかそういうのでした。
でも私の本心は別れたいとか考えていたわけではなくて、かまってほしかったとか、わかってもらいたかっただけでした。
私は料理が苦手なのでレシピ通りにしか作れませんし応用効かないですし、料理が嫌いだからどうやったら美味しく作れるかと工夫も出来ないですが、それでも一生懸命作っても「味付けが濃い」と指摘されました。この料理美味しいって言われたこと1回も無いんです。新婚ですよ?夫は料理が上手なのでそれも私にはプレッシャーでした。
なんで褒めてくれないの?と尋ねたら上達しなくなるからだって言葉が返ってきて、この人他人に厳しいわ、嘘でも言えないんだなって悲しくなりました。
そういえばごめんも言えない人です。喧嘩したときに話し合いをしようとしても「話し合いはイライラを増長させるだけ、話を蒸し返して余計に喧嘩になりたくない、喧嘩したからといってそれだけなんだから、時間が過ぎ去るのを待てばいい」と考える人で、私からしたら超理解に苦しむことでした。
そんな小さな不満がちょくちょく溜まっていましたが、だましだましで誤魔化せていた期間だったと思います。
レストランの仕事をしていたときの2年は、お互い譲れないポイントが全然違ったので経営の仕方でよくぶつかりました。頻繁に大喧嘩してました。
この時は2人とも体力的にも精神的にも余裕が無さすぎて、お互いを思いやる気力も失なってました。彼にとってはお店を持つのは初めてで、もちろん私だってそれは同じです。オーナーは彼で私は嫁だから言う事聞くしかないんですけど、提案しても夫は聞く耳を持つ事はあまり無かったです。
1番危機だったのは何かに対して私がひどく怒って「私はもう手伝わない。日本に帰る!」って言っちゃった時です。そしたら一瞬たじろいだんですけど「帰れ!」って返されて。私の本心は帰りたいわけじゃなくて、優しい言葉や感謝の言葉をかけて欲しかっただけなんです。
店の事を考えて、その時は我慢して日本には帰らなかったですけど、私も相当頭に来てましたし、でももしそのままの勢いで帰ってたら離婚してたと思います。ごめんね、お願いだから帰ってきて、とか自分を曲げてまで私のことを引き留める人間じゃないですし。
夫の弱点、私の弱点、それぞれの本性、それがもう丸見えで、でも隠す力も無くて、メッキが剥がれたんだと思いました。24時間365日、家でも店でもどこでも毎日顔合わせなくてはいけないし、逃げ場が無くてほんと嫌になりました。
彼とは大事に思っている価値観の優先順位が全然違う。だからもう2度と一緒に組んで仕事はしないと決めています。家族経営でもこんなに上手く行かないのに、他人同士のパートナーシップの経営って上手く行くはずがないくらいに思います。
でも私には結局、頼りになる人は彼しかいない。それは彼にとっても同じ。従業員は協力はしてくれても最後は助けてくれるわけじゃない。
嫌でも毎日顔を合わせる中で、色々な場面がありました。それは一見怒っているようなのですが、そこに夫の駄目な部分や弱さが見えた時に、「ああ、この人今余裕ないんだ、大変なんだ。私は足を引っ張っているんだ」と感じました。それがとても申し訳なくて。このままだと2人とも潰れる、協力しなくちゃだめだとわかったんですかね。
そこから自分で出来ることでいいから探してちょっとずつ取り組んでいきました。最後はお店を売ることになりましたし、2年だけしかやってないですけど、凄く良い経験をしたし学ぶことが本当に多かったと思います。
私は人にやってもらうことばかり考えていて、夫が私の願いを叶えてくれなければ不満でした。彼がどう思っているというより、私の願いを叶えてよ、私を幸せにしてくれるんでしょう?私がわざわざ日本から来てあげたんだからという態度でした。
あの2年で彼の姿見て、私も協力しなくちゃいけない、私は重荷になってるんだとわかったし、やれることやろうとか、自立したいと思うようになりました。それと自分でもやれるのかも?という感情も芽生えました。
あの2年がなかったら、私はいつまでたっても誰かがなんとかしてくれると勘違いしていたままだったと思います。
お店大変でしたけど、本当に勉強になったしやって良かった、良い経験になったと感じています。やらなければ何もわからなかったし、私は文句を言い続けていたでしょう。
お店を売ったあとに、夫が「私が1番成長したと思うよ」と言ってくれてそれが驚きました。見ててくれたんだ。人をなかなか褒めない夫だから、それが本心だというのがわかってとても嬉しかった。今は彼がアメリカ生活で苦労してきた人間だから人に対して褒めないんだ、ということがわかります。自分に厳しい人です。
過去に言われた傷つくような言葉もありますが、今はそれを笑って許せます。むしろ怒って当たり前だし、彼への不満への捉え方が変わったのだと思います。
何かを乗り越えた同士だから、現在は夫と絆みたいのができています。もちろん細かいところで言えば不満はあります。いびきがウルサイとか、どうでもいい天気の話が長いとか。
でもそんなことは取るに足らないことだと思う様になっています。それは5年前だったら絶対に不満の種だった事柄だと思います。
ただ、まだ解決してないのはお金の問題です。
結婚した時友人に「人のクレジットカードでお金を使って生活するのってどんな気分?」と友達に聞かれました。私はこれに憧れていたわけですが、実際は全然嬉しくなかったです。
なんていうか、好きに使っていいといいながら、例えば私が欲しいと感じたものでも、彼が価値を感じないようなものは「無駄じゃない?」と言われたり、私が相談せずに高級品を勝手に買ったら怒るんだろうと思うし、お金が湯水の様にあるわけじゃないから、どんどん使うのが悪い気がしてしまうんです。それは彼が稼いだお金です。
アメリカでは過剰に請求されることや間違いが多いので、彼は明細をちゃんとチェックしています。それは良いと思いますが、同時に私のお金の使い方を見られることが、すごく窮屈に感じました。私は自由に使いたいのに、使っていいのに、全然自由を感じないんです。むしろ私がおこづかいをもらって、そこから自分でやりくりする方がまだ気持ちがラクと思って提案してみたけど、それはいやだと言われました。
あと自分に収入が無いと立場弱くて対等じゃないと感じてしまいます。
実際に夫の会社の従業員として私も給料をもらってた時の方が心が自由だと思いました。だから自分で稼ぎ、好きな様に使いたいです。お金が全く無いワケではありません。でもいくら持っていたとしても入ってくるお金がなければ貯金が減っていくという恐怖がありますし、お金を好き勝手に使えない不自由さを感じます。
トータルでは今は夫に対して文句といより、感謝の気持ちの方が大きいです。幸せにしてもらおうという考えから、今は私が夫を幸せにしたいという気持ちが生まれています。こんな私をずっと支えてもらってたのに、一人じゃ何もできないのに、そこには文句を言われた覚えが一度もありません。
大きな夫婦喧嘩をした時に、話し合いをじっくりせずに今までやって来れたのは何故か?ということですが、その後の行動が、信頼できるものだったからかなと思います。喧嘩の原因になった部分をちょっとずつ改善しようとしている、改善されているというのがわかると言いますか、あ、直そうとしているんだな、悪いって思っているんだな、と感じられたからでしょうか。
これは凄く不思議なコミュニケーションですよね。よくやって来れたなって感じですが。恐らく夫は話し合うと自制心を失って、相手を言い負かしてしまったり、相手の不満を言うことで傷つけたり、後悔するようなことを言ってしまうと思っている節があります。だからこういった方法しかないと考えているんじゃないかと感じます。
私は人は話し合えばわかると思っていた人間で、この方法で人間関係を築いてきました。夫が使うようなコミュニケーションもあるんだな、自分のやり方だけが正しいわけではない、ということで自分を納得させていましたが、でもやっぱりこの方法は府には落ちていないですし、もっと信頼関係を築いていずれは2人で改善していきたいと思います。
とはいえ私も素直ではないので、こんなことは口が裂けても夫には言えませんが、今回の人生は今の所この人と添い遂げたいと思っています。何かの折に、感謝の気持ちを伝えるつもりです。
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