アメリカでレストラン経営体験談!個人が開業するなら【居抜き】がお勧めの理由

アメリカに住んでいて、ある程度飲食店の知識もあるし、レストラン経営をしてみたい!でも何を考えておけばいいのだろう?と感じる人もいると思います。

 

自分の店を持つ!と言っても準備することはたくさんありますし、最初に計画を立てるのがとても大事です。

 

今回は「自分が持つお店のタイプを決める」について書いていきます。

 

お店を持つには、

 

①居抜きで買う

②空室になっているテナントを借りて、新しく空間を創る

③一軒家タイプのテナントを借りる

④建物を含め、1から店をつくる

⑤フランチャイズ

 

などがあります。それぞれメリットとデメリットをあげていきます。

 

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①居抜き

 

居抜きとは、機材や設備を含めて店を買う、もしくは賃貸をすることです。

 

アメリカのテナントの多くは上の写真のように、一軒家タイプではなく、それぞれのテナントが繋がっているタイプです。そのため、居抜きの買取りは基本的には出来ないので、賃貸になることが多いと思います。

【大手スーパーでさえも、大きな建物の一角にある】

 

居抜きのメリットは、既に機材が揃っていることだと思います。そこまで大きな資金を必要としないことも大きな魅力です。物件の値段は場所や広さにもよるし、ピンキリなのですが、そこまで高額ではありません。

 

改装しないのであれば、オーナー権を購入後に比較的早くスタートを切れます。既存のお客さん、従業員もそのまま残ってくれたりすることが多いです。

 

デメリットは、場所選びなども含めて、この物件はいくらが妥当なのか?の決断が難しい点です。なのでエリア相場などを含めて市場調査が大事だと思います。

 

あと、あるものをそのまま使うことになるので、新しさがないという点です。

 

とはいえ、壁の色を塗り替えるとか、インテリアをちょっと変える程度ならそんなに時間もかからないし、変化を加えることは可能です。もちろん大掛かりな改装をするのもアリだと思います。

 

総合的に考えて、私は居抜きが最もリスクが低いと思っています。自分たちがレストラン経営を始めたときは、この方法を取りました。

 

居抜きと空室テナントの参考例についてはこちらアメリカでレストラン開業するならコストを抑えて始めよう!個人が飲食店経営した参考例

②空室になっているテナントを借り、新しく空間を創る

 

【分かりづらいですが、建物の一角の空室。中にはなにもありません】

 

アメリカのテナントは、大概は他のテナントと接続していると言いました。例えば、コーヒーショップやアイスクリーム屋が隣接しているけれど、入り口は別々になっているタイプが多いですよね。

 

こういった場所の空っぽの空間を借りて、キッチンやフロアを1から作るという方法もあります。

 

この場合のメリットは、自分の理想の店内を作れることです。オープンキッチンにしたい、壁をロッジ風にしたいと思えばその通りにできます。

 

デメリットはやや時間がかかるのと、資金がそこそこかかることです。下水やダクトの工事をしたり、業務用冷蔵庫などの機材を調達する必要もあります。

 

私達が買った店の前身がこのタイプで、オーナーさんが空室を借りて、設計から関わって作り上げています。工事にかかった資金は恐らく数10万ドル(数千万円)だと思います。

 

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③1軒家タイプのテナントを借りる

 

【写真は銀行ですが、かわいらしい建物】

 

一軒家タイプのメリットは、他の店と隣接していないので、独自性がでやすいことや、共同のものがないので、工事をしても迷惑がかからない等があります。

 

デメリットとしては敷地が広くなりやすい、そうすると買い付ける際の値段と賃貸料が高くなることだと思います。

 

尚、一軒家タイプを買い取ってしまうという方法もあるのですが、まるまる買うとなると高額ですし、売りに出ている件数はかなり少ないです。

 

④建物を含め、1から店をつくる

 

【写真のレイジードッグは、色々な州に展開しているレストランです。大手ですが、参考までに】

 

1からお店をつくるメリットは、敷地面積を含め、理想の空間を作れることです。これにつきますね。

 

デメリットは、費用と時間がかかることです。

 

アメリカでの建設作業は、予定より遅れると思っていたほうが良いです。見ていると、大概は大幅に遅れています。

 

あと新築でも水漏れなど、修繕箇所が発生する場合があります。それは既存店でも同じなのですが、以前ここが壊れたとわかっているのに対し、新築は急に調子が悪くなるなど、修繕箇所の予想がつきにくいのがあります。

 

あと売ることを考えた際、売却相手が狭まるので(例えば、企業相手になるなど)、大変かもしれません。そもそもこの方法を個人が行うのは難しいと思います。

 

⑤フランチャイズ

 

【フランチャイズのウェンディーズ】

 

フランチャイズのメリットは、名前が売れているので、そのブランド名を使えること、ノウハウをそのまま買うことが出来る点です。パッケージをそのまま買う感じなのですぐ始められるし、サポートも受けられるし、成功しやすいと言えるのかもしれません。

 

デメリットは、契約が細かく、規制が多いことだと思います。例えば、○○は本社から買って使って下さい、このキャンペーンをやって下さいなど。

 

あとフランチャイズのオーナー権は基本、高額です。オーナー権が安いところもあるのですが、そういった所は審査が厳しいとか、複数店舗の経営はできないなど、条件があります。

 

好きな商品を作って売ることは出来ないので、自分の理想がある!規制はいやだ!という気持ちが強い人には、フランチャイズは向いてないと私は思います。

 

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お勧めはどのタイプか?

レストラン経営は初めてという場合、私は居抜きが一番、リスクが少ないと思っています。

 

もちろん家賃を払っていく必要はあるのですが、安い物件だったら数万ドルで売ってますし、初期投資があまり必要ありません。コストを抑えて始めたい人に向いているのは、居抜きではないかなと思います。

 

レストラン経営は初めて、かつ、ある程度の資金がある人は、居抜きでオーナー権を買って改装するか、②の空室を借りて自分の気に入る内装を作るでもいいかなと思います。この方法は、個人だけでなくて、大手の企業もやっています。

 

③と④は、レストラン経営をやってみて、そのあとに検討するでもいいのかなと私は思います。正直お金がかかりすぎるし、最初にドーンと初めて失敗してしまった場合、失うものも大きいです。

 

⑤は好みが別れるところなので、何とも言えませんが、アメリカの日本食だと、牛角やラーメン屋の陣屋がフランチャイズ展開しています。

 

フランチャイズのオーナー権の値段はピンキリですが、マクドナルドの初期投資だけで1〜2ミリオンドル(1億〜2億円)なので、フランチャイズは基本的には高いと思った方がいいと思います。

次の記事エリア選びについてはこちらココに気を付けて!アメリカで個人が飲食店開業時のエリア選び。メリットとデメリット

 

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プロフィール

結婚を機にアメリカに住むようになった30代。
英語力ナシでやってきて、大変なことも多いけど、やっぱりアメリカ生活は楽しい!
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