超辛かったアメリカのCA訓練。客室乗務員になる為の辛いトレーニング日米比較

客室乗務員として採用されると、その後は訓練が始まります。

 

日本もアメリカも基本的な流れは一緒だと思います。

 

今回は日米の違いを含めながら、客室乗務員としての訓練の流れを書いていきます。

 

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ルームメイトと常に一緒

客室乗務員として採用されてワクワクしながら入社初日に会場に足を踏み入れたのですが、やっぱり緊張しました。日本人は自分ひとりでしたが、ほかにフィリピン出身の人が3人いたので、少し安心したのを覚えています。

 

4〜6週間の訓練の間、トレーニングセンター近くのホテルに滞在していたのですが、ルームメイトと2人部屋。ルームメイトは会社側が勝手に振り分けていました。(自宅がトレーニングセンターから近い人は、自宅から通っていました)

 

ルームメイトと部屋をシェアということで、私は妄想しましたよね。中央にリビングがあって、2つ部屋が別れてればいいな・・

 

でもそんなに甘いはずがありません。

 

部屋に入ったら、1つの部屋にベッドが2つ置いてありました。

 

シーン・・

 

まじかあ、普通の部屋やないかーい・・!

 

私のほうがルームメイトよりも先にホテルに到着したので、とりあえず先にチェックインしていたのですが、ルームメイトが現れるまでソワソワしました。

 

彼女はどんな人なんだろう?どっち側のベッドを使えばいいかな?

 

と緊張していたのですがいくら待っても来ない!!これはもしかして私一人の部屋になるかも?!と勝手にうかれたりしていました。

 

でもね、私のルームメイトに会ってみたら凄く良い人!常識ある、頭の良い優しい人でした!!英語がほぼネイティブのフィリピン生まれの人。エアラインの経験者でした。

 

彼女はしっかりもので、訓練以外のこと例えば、食事は彼女がネットスーパーで注文してくれたり、ウーバーイーツを手配してくれたりしました。同じアジア出身で食の好みも似ていたので、ほんとうにありがたかった。

 

ほんとにこれは感謝で、彼女がルームメイトじゃなかったら、私は訓練を乗り越えられなかったと思ったくらい。それほどお世話になりました。

 

唯一、私のルームメイトに文句があるとしたら、部屋の温度の設定が低すぎるぞってことかな。何度設定だったかというと20度。

 

凍えた・・。

 

でも私が上着をはおれば問題なかったので許しましょう!

 

同期の中にはルームメイトと全く性格が合わなくて、嫌い合っている人たちもいたんですよ。

 

会社から

 

「ルームメイトと、座学でも一緒の席に座ってください」

「もしルームメイトと性格が合わなくても、社会人としてトラブル解決は必要なので、勝手にルームメイトを変えないでください」

 

と指示がきていたので昼も夜も常に一緒。一緒にいたくなくても一緒なわけです。

 

でも性格合わない人と常に一緒ってきついよ〜。座学中、背を向けて座っている同期たちもいたなー。これは悲惨ですよね。あ、仲悪いんだなというのが一目瞭然でした。

 

まあ違う人種同のルームメイトで、最初は合わなそうな感じがしても、長くいるとわかりあえてくるのか居心地がよくなってくるパターンも見かけましたけどね。

 

日本は同どうでしたっけ?

 

私は日本の航空会社で働いていたときは、自宅から訓練センターに通っていたので、ホテルでの滞在中、一人部屋なのかルームメイトと一緒なのか、知らないんですよ。同期がホテルに滞在していたのは知っているんですけど、そういえばどうだったんだろ?自分のことに必死だったのか、はるか昔のことで覚えてないです。すいません。

 

訓練の大まかな流れ

訓練の流れはだいたい日本と同じですね。

 

●座学

まずは座学で知識を詰め込みます。ディスカッション、グループワーク、ペーパーテストがあります。私はグループワークが大嫌いでしたけど、みんなと協力してやれば大丈夫です。

●エマージェンシー訓練

座学で得た知識を行動化していきます。モックアップ(模型・ニセ飛行機)で練習します。主には緊急時の訓練です。行動化のテストもあります。これが本当に嫌すぎる。

●地上訓練卒業

30分くらいでしたけど卒業式がありました。地上訓練を終えると、配属された基地へみんな散り散りに。ちょっと悲しい。

●実機訓練

これはトレーニングセンターでの訓練終了後に行われる実機に乗っての訓練で、いわゆるOJTってやつです。インストラクターと一緒に乗務します。

●晴れて一人立ち

 

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日米の違い

日米での違いは、アメリカの方がやや雰囲気はゆるい感じですね。

 

救難訓練というと日本だと超真剣ですし、笑いとか一切不要、ピリッとした雰囲気があります。

 

アメリカもそれは同じなんですけど、笑いの雰囲気もあったかな。

 

たとえばエマージェンシー訓練で、教官から

 

「はい次はケイとバネッサ。緊急着陸のロールプレイを行ってください」

 

名前を呼ばれたケイとバネッサが立ち上がると、みんな拍手。

 

「よっ!ケイ!でかいケツ!!」

 

みたいな。笑

 

おいおい、これは真剣な訓練ですぞ、と思いながらもこれはアメリカならではかなあと思いました。

 

このケイって人(仮名)はたしかにお尻が大きくて、でも本人も自慢のお尻なのか気にしてないのが面白かったです。彼女のチャームポイントですね。笑

 

あとセルフディフェンス(護身術)の講義では、ゴム人形にパンチを食らわせるたびに大盛りあがり。ただ教わったとおりにやっていただけなんですけど、凄く盛り上がってうるさかったので、他のクラスの人がなんだなんだ?と見に来たくらい。笑

 

日本では静かに行っていたような。

 

一方、座学のテストに関してはアメリカの方が厳しかったですね。セクションごとにテストがあり、受けられるチャンスは2回でした。

 

●1回目は85%以上

●2回目は90%以上

 

この点数をクリアしないといけません。私は2回チャンスがあるの意味を、1つのテストごとに2回チャンスがあると勘違いしていたのですが、そうではありませんでした。例えばテストAで85%以上取れなかったとします。で、再テストAを受けて90%取れた。その次のテストBで85%以下で落としてしまうと、そこでもう自宅に帰ってくださいねとなります。訓練中に全部で6つくらいのテストがありました。だからどれも気を抜けませんでした。

 

これは結構厳しいと思います。1度テストを落としてしまうと、次は絶対に合格しなくてはというプレッシャー。しかも2回目の方がパーセンテージが高い。それでも落としてしまうとさようなら。エクセプションはありません。そこはアメリカの厳しい面だと思います。

 

実際、テストで不合格になって、訓練途中に去っていく同期たちを目の当たりにしました。

 

これ結構きついですよ。コンピューターでテストを受けている為結果がすぐわかってしまうので・・。落ちたとわかったら、もう荷物をまとめて教室を出ていかなくてはいけないし、そこでお別れなんです。

 

会社によってテストの方法は様々だと思いますが、私の会社はこんな様子でした。

 

日本だと採用されるまでが難しい気がしますけど、一度採用されてしまうと、会社側がなんとか引き上げようとしていると思いました。

 

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日米どちらが大変か(感想)

私の勝手な感想ですが、日米どちらのほうが大変だったかというと、どちらも大変なんですけど、アメリカのほうが精神的に私はしんどかったです。

 

一番の理由は英語がネイティブではないこと。やっぱりこれかな。

 

あと私のルームメイトはとても親切で今も大好きですが、他人と1つの部屋をシェアするということで気を遣いました。日中は勉強、ホテルに帰ってからテストに向けての勉強と詰め込みだったのでそれも大変でした。一人になれる時間がほぼありませんでした。休みの日もありましたが、そういうときでも誰かしらと一緒なので・・。

 

でも自分ひとりでやろうとすると失敗します。日米で共通しているのは、みんなで協力して助け合っていくところ。誰かが困っている、ここがわからない、ここどうやるの?というときは助け合う。

 

協力してもらって、情報を共有することで私もなんとか乗り越えられたと思います。

 

ストレスでしんどかった分、その後の喜びは大きいです。大変ですけど、一緒に乗り越えたということで、同期との絆みたいなものはちゃんとできると感じました。

 

アメリカで客室乗務員になるまでの話→アメリカで客室乗務員に転職!留学経験ゼロから米系航空会社への就職

 

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