アメリカで自分の飲食店を売りに出す際の流れを紹介。売却のコツも伝授
自分達のレストラン、売れるのかな・・
買い手が見つかるまで時間がかかるかもしれないな・・
もしかしたら希望する価格で売れないかもしれないな・・
お店を売るときって、こんな不安な感情が沸き上がってきますよね。
わかります。
実際に私たちがアメリカでレストランを売りに出した時もそうでした。
売り手がなかなか見つからなかったという話を、実際他のオーナーから、聞いていましたし、1年くらいは、なんだかんだかかっちゃうのかも・・って思ってましたし、時間かけないで売るには、値段を下げるしかないのかな・・ってズーンと暗くなってました。
お店を買う時は、自分が買い手だから、気持ち的に強気でいられるけれど、売りに出す場合は立場が弱くなる傾向にありますし、不安な感情を抱きますよね。
でも実際に売りに出してみたら、売りに出すタイミングや経済状況、地域のエコノミーの状況にもよるものではありますが、思っていた以上に早く買い手が見つかって、売ろうと決断してから引き渡しまで、半年で完了しましたし、買った時より高く売れました。
手続き自体は、買ったときと逆のことをやるだけなので、心理的な大きな負担はないと思います。
今回は「レストランを売りに出す際の流れ」を書きます。
◆ブローカーを見つける
お店を売りに出すことを決断したら、売りに出していることをネットに掲載したいので、まずはビジネスブローカーに依頼します。
ブローカーに頼むと言ってもたくさんいますし、ブローカー選びにも悩むと思うのですが、やはり何といっても、信頼できる人がいいですよね。
私たちの場合は、友人にブローカーがいたので(お店のお客様でもありました)、彼にお願いしました。
友達でもある彼は、お店の様子や、自分達の事もよく知っていたので、本当によくテキパキと動いてくれたと思います。
レストランを買ったときに頼んだブローカーでもいいと思いますが、私たちの場合はその方はあまりよく動いてくれなかった思い出があるので、頼むのをやめました。
知り合いですとか、知り合いの紹介でブローカーを探してみると、まずはいいのかもしれませんね。
ブローカーを決めたら、ブローカーを通じてウェブサイトに「売り出し中」と掲載することになりますが、
・いくらで売りたいのか
・いつまでに売りたいのか
ということを決めて、ブローカーに伝えます。
悩む場合にはブローカーもアドバイスをしてくれます。
ブローカーから、過去の売り上げや家賃はいくら払っているか、客席数などを聞かれると思いますので、その時は開示します。
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◆興味ある人がお店にやってくる
ネットとブローカーを通じて、売り出し中のレストランに興味を持った人が実際にお店にやってきます。
「売りに出してるって聞いたんだけど・・」といって大体はお店にやってくるので、キッチンやトイレ、バックオフィスなどを自由に見て貰ったり、店内を案内します。
見に来てもらう時間帯を指定することもできます。
例えば、昼間だけにしてほしい、ということも可能で、その場合はブローカーに予め言っておきます。
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◆オファーがある
ブローカーを通じて、「お客様がレストランを買いたいと言ってきてるよ~」と連絡があります。
値段交渉にも入ります。
私たちの場合は買い手から、値段を下げて欲しい、と要望がありました。
でも私たちも希望する売値があったので、最終的には相手と自分達の中間の値段でオッケーを出しました。
この場合も間にブローカーが入っているので、売り手と買い手が直接交渉することはありません。
この価格では売りたくない、という場合もあると思いますが、出来るだけ早く売りたいのか、時間がかかってもいいのか、などは自分であらかじめ決めておいたり、自分で判断する必要があります。
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◆エスクロー開始
互いに値段に納得したらエスクローが始まります。買い手から、エスクロー会社を通じて、頭金を入れてもらいます。(手続きが無事に終了するまでエスクローカンパニーが頭金を預かり、エスクローがクローズした後に、売り手に渡ります。)
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◆ランドロードが買い手のバックグランドをチェック
買い手のクレジットヒストリーや、どのくらいの資産があるか(家・車など)をランドロードがチェックします。
当然ですが、買い手が資産を多く持っていたり、安定的な収入があると、早く許可が下ります。その方がランドロードもちゃんと家賃を払ってもらえる確率が高いからです。
買い手のバックグランドに問題が無ければ、「問題なかったよ」とブローカーが連絡をくれると思います。
それはつまり、このまま交渉が進んでいくよ~ということになります。
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◆エスクロー会社が売り手のバックグランドをチェック
エスクローカンパニーが、売り手の未払金、滞納金などがないかを確認します。
これはエスクロー会社が売り手の私たちをチェックすることであり、お店をちゃんと経営していたかの確認ですね。
ちゃんと経営していないのに、権利を引き渡して大変な迷惑を被るのは買い手になってしまうので、自分達もメスを入れられます。
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◆エスクローのクローズ
売り手と買い手、両者が揃ってエスクロー会社へ行き、弁護士の元、サインをかわします。
ここでお店の権利が、売り手から買い手に完全に移行したことになり、エスクローがクローズします。
●「ちょっと緊張!アメリカで飲食店を売りに出した際の私のエスクロー体験」
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◆売買完了!
※消防と保健所のチェックがエスクローのクローズ前にあるのですが(オーナーが変わる度に建物検査と保健所立ち合い検査がある)、私たちの場合はエスクロー後に、新オーナーに引き渡してから新オーナーが行っています。
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レストランを売りに出した時に思ったことですが、早い段階で買い手が見つかって、ほぼ希望した金額で売れ、スムーズに事が運んだのは、ブローカーのおかげによるところが非常に大きいと感じました。
売り出したタイミングや経済状況も大事なポイントですが、ブローカーが信頼のおける友達だったことで、こまめに連絡を取りやすかったですし、自分達の希望を伝えやすかったです。直接、会って話すことも頻繁にありました。
例えば、「今、どんな状況かな?」とかって仲がよくないと何度も聞きづらいですよね?
「自分達が今、どんな状況かよくわからない・・」ということがなかったですし、むしろ状況が手に取るようにわかりました。
そして彼は行動が早かったな、と思います。
何をやっていいのかをわかっていないブローカーもいますので、ちゃんと選んで、気が合うとか、信頼が出来る人に頼むといいと思います。
また、自分でも人任せにし過ぎないで、途中経過を尋ねてみたり、「何か必要な書類があれば集めておきますので言ってくださいね~」など積極的に行動していくとスムーズにいくと思います。
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