日本人に不利なアメリカのクレジットカード事情!在米の私流お勧めの作り方
アメリカで暮らすようになり感じるのが、クレジットカードは生活の必需品ということ。アメリカでは数百円のものでもすぐクレジットカードを使います。
例えばコンビニで飲み物を買うにもクレジットカードを使用しますし、田舎でも使えますし、現金を使う必要がほとんどありません。私の財布の中は、通常20ドル位しか入ってないですし、財布を持ち歩かずカードしか持たない事が多いです。
アメリカでクレジットカードを持つことは便利だからという理由の他に実はもう1つ意味があります。
クレジットカードの使い方で金銭面での信用力が測られ、それが数値化されているアメリカでは、カードが無いと経済的に信用が無いと見なされます。
現金で支払うのは、クレジットカードを持っていないから、それはつまりクレジットカードを作れないからだと思われる雰囲気があります。例えば極端に言えば、収入が少ないです(学生)とか破産したとかです。
日本とアメリカでシステムが違いがあり、クレジットカードを作るのに手間がかかるので、今回はそこを見ていきます。
日本のクレジットカードでもアメリカで買い物は出来ますが、為替の影響受けたり、海外使用手数料を取られたりするのでちょっと損なので(手数料取らないカード会社も最近はありますが)、アメリカで働くなど長期的に生活するなら日本のクレジットカードよりアメリカのクレジットカードを持った方が良いと思います。
アメリカでクレジットカードを作る為に必要なものは4つあります。ソーシャルセキュリティ―ナンバーとクレジットヒストリー、アメリカでの住所、そして写真付きIDです。
①ソーシャルセキュリティーナンバー
ソーシャルセキュリティーナンバーは社会保障番号と言われるもので、戸籍がないアメリカでのIDのような役割を果たします。銀行口座を作るときや運転免許を取る時、就職する時、水道やガスの契約をする時などで求められます。
ソーシャルセキュリティーナンバーを申請するには滞在ビザやグリーンカードが必要になります。とても重要なものですし、長期間アメリカで暮らすには必須なものなので、渡米後にすぐ申請に行ったのはソーシャルセキュリティーナンバーでしたね、そういえば。
病院に行った時、ソーシャルセキュリティーナンバーを開示するだけで私が過去にアメリカのどこに住んでいたかまで受け付けの人が把握していたので、これ1つで生活の全てが関連付けられ、かなり密着した番号になります。
②良いクレジットヒストリー
クレジットヒストリーを構築する為に必要な期間は大体半年から1年ほどです。クレジットヒストリーについては後述。
③アメリカでの住所
これは連絡先という意味で必要になります。
④写真付きID
パスポートやアメリカの運転免許証など
クレジットヒストリーとは何かと言うと、ソーシャルセキュリティ―ナンバーで関連付けられた支払い履歴の事です。クレジットヒストリーではいつ何を買っていくら払ったかなどが記録されています。
クレジットヒストリーを基にして計算された数字がクレジットスコアです。
スコアは信用情報機関が導きだした300~850点までの数字で、点数が高いほど信用度が高くなります。会社によりスコアの付け方には多少ばらつきがありますが、大体は700点あたりが基準。要するにクレジットスコアは信用度を数値化したものになります。債権者はこれを見ることが出来るようになっていて、ちゃんと支払い能力があるかを判断しているというわけです。
ちなみに日本でクレジットカードを持って使っていても、アメリカでは反映などされておらず、一切関係がありません。私が6年前に渡米した時はクレジットヒストリーはありませんし、スコアもありません。信用力ゼロでした。
クレジットヒストリーが無いとクレジットスコアとして数値化できないので、クレジットカードが作れないですとか、クレジットスコアが悪いと信用が低いので、アパートを借りられない、家を買えない、レンタカーを借りられない、ということが発生します。もし出来ても頭金が高くなるとか、割高になるということが起こります。
例えばレンタル会社からしたらカードが無い人に車を貸したとして、そのまま乗り捨ててしまうということも考えられるので、車を貸したくないと思うのは当然と言えば当然の話かもしれません。
尚、クレジットカード会社がお客さんのクレジットヒストリーを見るとき、特に注目しているのは以下の点だそうです。
・支払い歴
・限度額に対してどれほど使っているか
・クレジットカードを使っている期間
・クレジットMIX (水道とか電気とか違った種類のものもちゃんと払っているか?)
・新しいクレジット (新しいクレジットカードを作りすぎてないか?)
・収入 (どこでどのくらい働いているか)
・21歳より若いかどうか
クレジットスコアやスコアの上げ方、いつごろからクレジットスコアが始まったのかなどはコチラでも書いています。アメリカで超重要なクレジットヒストリーとスコア!点数目安と上げ方を紹介
ではクレジットヒストリーが無い場合はどうやってクレジットカードを作れば良いのかというと、いくつか方法があるので紹介します。
◆Secured credit cards
セキュアードクレジットカードを作るのがまず1つ。
例えば3000ドル(日本円で30万円)を銀行口座に担保として入金し、カードを使ったらちゃんと支払うということを繰り返します。これを半年とか1年行っているとクレジットヒストリーが出来ていき、その後クレジットカードを作ることが可能になります。
これは運転免許で言えば仮免みたいな感じで、グリーンカードで言えば仮のグリーンカードみたいなものですね。スコアが悪い人がスコアを良くするためとか、再構築するにも適したカードです。
◆Authorized user status
ジョイントクレジットカードを作ることで自分もクレジットヒストリーがついていきます。
私の場合、夫のクレジットカードアカウントにアクセスできるよう許可されており、この方法で自分自身のクレジットヒストリーを構築しています。今はヒストリーが出来て、自分のクレジットカードを作れる条件が揃っているので、そのうち作ろうと考えています。
アメリカ人と結婚した方はこの方法でクレジットヒストリーを作りやすいと思います。
◆Retail credit cards(=store credit card)
スーパーなどでクレジットカードに入会しませんか?と言われたり、自分の気に入っているデパートやお店がクレジットカード入会を案内していたりしますがこれがリテールクレジットカードです。承認までハードルが低いことが多いですが、年率が平均より高かったり、限度額が低かったりします。
◆Student credit cards
こちらは大学生向けのカードです。何か特典がついていたり、年会費が無かったりと大学生に優しいカード。将来の為に早めにスコアを構築したい人に良いと思います。
ただ、アメリカ人の学生は作れるのですが、日本人学生の場合は今はソーシャルセキュリティー番号の取得が難しいので、外国人の学生にはハードルが高いです。
なお、一定の収入が定期的にあり、支払いをちゃん出来ると証明できればクレジットヒストリー無しで承認が下りるクレジットカードもあるようですが、年率が高いですとか、リスクがあると思うのでちゃんと確認してから申し込んだ方が良いと思います。
◆渡米前に作れてアメリカでクレジットヒストリーがつくカード(駐在の方向け)
駐在の方向けになりますが、クレジットヒストリーなくても日本で申し込めるカードが3つあります。渡米後ソーシャルセキュリティ―番号を登録する必要があります。詳しくは下記参照。
プレミオカード (年会費無料)
クレジットヒストリーが構築されるクレジットカードを事前に準備していく必要があるのかな?と考えたのですが、アメリカ内で転勤することも考えられますし、住む場所が変わるときはクレジットヒストリーが大事になってくるので、駐在することが決まっているならどれか1つ作っておいた方が良いと思いました。
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ちょっと古い情報ですが、夫が学生としてアメリカに来た時の話を紹介すると、最初はクレジットヒストリーがありません。日本からクレジットカードを1枚持ってきていたものの親名義だったので、その他にまず銀行口座を開けて、デビットカードを作ったそうです。
デビットカードはあくまでデビットであり、クレジットヒストリーを構築できないのですが、学生のうちは高額なものを買う機会がそこまでなかったし、アメリカのクレジットカードの必要性を感じなかったのでクレジットカードは作ることはせず、その2枚で十分だった様です。
レンタカーを借りる時は、多くのレンタカー会社はクレジットカードの提示を求めるのですが、親のクレジットカードを見せてやや割高で借りていたそうです。
社会人になりクレジットヒストリーが無い時にアパートをどうやって借りたかと言うと、大手の所では借りられなかったので、彼の場合は個人経営の所で契約しました。
あとスーパーのターゲットのクレジットカードが作りやすいと聞いて申し込みしてみたけど、拒否されて作れなかったそうです。
クレジットカードを作ったときはまず銀行口座を開いて、そこでアドバイザーに聞いたそうです。そこでアドバイスを受けたのがセキュアードクレジットカードでした。最初にまとまった金額を口座に入れて(このお金は使えないし動かせない担保)、お金を使ったら毎月ちゃんと返す、ということを続けました。1年ほど行っているとクレジットヒストリーがついてクレジットカードを作れるようになったとの事。
尚、就職する際も会社によっては第3機関が介入して、クレジットカードヒストリーを含むバックグラウンドチェックがあります。
最近の話で言うと、夫がレストランのオーナー権を買った時にバックグラウンドチェックがあり、第3機関を通してクレジットヒストリーをチェックされました。確か前のオーナーさんから「あなたのクレジットスコア高い?」とお店を買う前に聞かれました。
逆にレストランを売るときは、買い手のスコアが低いとすんなり手続きが進まないので心配というのはありますし、スコアが高いと安心な上に手続きが早かったです。
あとお店を手放したあとにお店への請求書が間違って自分達のところへ送られてきて、新しいオーナーに請求して下さいと言っても変更手続きが中々されてなくて大変でした。支払いをしてないと思われて、クレジットスコアが下がる為です。
余談ですが、聞いた話では破産すると銀行口座ですら1年くらい作れないですし、もちろんクレジットヒストリーにも大きな影響があります。もしそうなって一からやり直す場合は、メジャー銀行だとハードルが高いので、クレジットユニオンや地方銀行の方が良いです。
基本的にはクレジットカードを利用して期限内に支払うというのが大事です。払い忘れがないようにするには自動引き落としが確実です。
必要なもの以外むやみにカードを持ち過ぎない、限度額まで使い過ぎないように自分で管理・コントロールしていくことが重要だと思います。限度額まで使うとお金使い荒いなと思われてしまうので、30パーセントまでを目安に使うのが良いとされています。
ビジネス口座を解約するときに「クレジットスコアが下がる」と言われたので、クレジットカードを解約すると点数が下がるというのはあるみたいですね。
なのでクレジットカードを沢山持ちすぎるよりも、数枚所持して少額でも毎月返済が大事だと思います。何枚も持っていると年会費だけでもかかっちゃうし、コントロールもできません。
まあでも数枚持って、普通に使っていれば問題ないと思います。
夫はネットで銀行の口座にアクセスすることで見てますね。ウェールズファーゴやチェースのようなメガバンクで作ったクレジットカードだったら自分の口座にアクセスしてタダで見る事が可能です。
あとはクレジットカルマというサイトに登録することで無料で見る事もできます。クレジットカルマはコマーシャルでもよく宣伝してます。Credit Karma
カードを選ぶときは自分の生活で頻繁に使うものは何かを考えて、それに関連したクレジットカードを選ぶと特典等がついて良いと思います。
例えば4か月毎に違う場所で5パーセントのキャッシュバックがあるというクレジットカードがあります。最初の4か月はガソリンスタンド、次の4か月はレストラン、次はスーパーでそのクレジットカードを使うとキャッシュバックになる、というようになっているのですが、5パーセントはバカに出来ないです。
デルタ航空のマイルを貯めるならこのカードがお得!というのもありますね。
年会費がちょっとかかっても、頻繁に利用し、ボーナスマイルがつくとかラウンジ利用できるとかそういった事に魅力を感じるならそのカードに入ってもいいと思います。私たちも貯まったマイルを使ってタダで日本-アメリカ線を利用しましたし、カード会社の特典って結構すごいんですよね。
キャンペーンやっているときに入るのも手ですし、紹介で入会したり、年間会員費が無いということで選ぶのも手です。
お勧めクレジットカード情報(英語版) https://www.creditcards.com/best-credit-cards/
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アメリカではクレジットヒストリーから割り出されたクレジットスコアが存在し、それが経済面での信用を図る指標となっていることがわかりました。
アメリカ生活ではかなり大事な数値なので、期限内に支払額を返済し、自分でマネーコントロールをして信用を築いていくことが大事なんだなと思いました。
上手くクレジットカードを活用すればお得な特典がかなりあるので、楽しみながらポイントを貯めていくのも面白そうですね。
クレジットスコアやスコアの上げ方、クレジットスコアがいつ頃始まったのかなどはコチラでも書いています。アメリカで超重要なクレジットヒストリーとスコア!点数目安と上げ方を紹介
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