ネットフリックス大人気!アメリカの動画配信サービス業界をわかりやすく
アメリカのメディアと言えば思いつくのって、アマゾン、アップル、グーグル、ベライゾン、ネットフリックス、AT&T、コムキャスト、ディズニーカンパニー・・本当にたくさんあります。たくさんあるものの「この企業って何だっけ?もともと電話回線の会社じゃなかった?」とか、「ケーブルテレビの会社だった気がするけど、でもメディアに参入してる・・」など様々な事業展開をしていたりして、もはや元が何の会社だったのかわからくなります。
少なくとも自分にとってはどこが何の会社で、どんな事業を展開しているのかごちゃごちゃになっていて、さらには合併・吸収としまっくている分野なので、頭の中がこんがらがっています。今回はそのあたり頭の中をスッキリさせたいと思います。
アメリカの通信業界は2000年代になってから一気に超変貌を遂げました。
ひと昔前までは家にある固定電話で連絡を取り合っていたけど、携帯電話が主流になり、今ではスマホを持ち歩く時代になりましたよね。
確かに自分が子供の頃は、家の固定電話で友達と連絡取っていて、それがポケベル→携帯電話→スマホという風になっていきました。
その背景には、インターネットとブロードバンドが爆発的に普及した影響があります。ブロードバンドとは何かと言いますと、高速かつ、大量の情報を送受信できる通信網の事です。
技術の発達とインターネットという時代の波に乗って、例えば、元々は電話会社だった企業が、データ通信の会社になっていきました。
電話会社が、音声通信+データ通信+映像通信を行う様になったんです。
そしてそれと同じ様にケーブルテレビ会社も変化していきました。
電話会社と同じように、音声通信+データ通信+映像通信を行う様になっていったんです。
もともと違う分野の会社が同じ業務をするようになったので、当然やることかぶっちゃって、競争が激化するわけですよ。買収・合併が起こりまくった、起こりまくっているということになるわけです。
そこへネットフリックスが現れます。
ネットフリックスというのは、ネットストリーミング配信事業で、1億5000万人のユーザーを抱え急成長している会社です。ストリーミング配信というのは何かといいますと、動画配信で、ネットに接続すれば音楽や動画を楽しめるというものです。
その存在に危機感を持った他のアメリカメディアが、同業他社の買収をしたり、同じようなネットストリーミング事業への参入を続々としているというのが現在の構図だと思います。
アメリカではケーブルテレビを通じてインターネットに接続している人が多いので、ケーブルテレビ見てたけど、その代わりとして機能し始めているのがネットフリックス、という感じです。
若者のテレビ離れというのがありますが、今では携帯電話で無料動画を観れますし、家のテレビに嚙り付かなくても、映画やニュースを見ることが可能、しかも無料とか、安いとなればどんどんテレビ離れって加速しますよね。
あと、スマホなどで映画を見るときにダウンロード、という方法がありますが、ストリーミングと何が違うの?というと、ダウンロードはサーバーから端末に転送することを言います。ダウンロードのデメリットは容量が必要になること。でも一度ダウンロードすればネットの接続なしでも楽しめるのがメリットです。
現在はダウンロード型ではなく、ネット環境があれば簡単にアクセスできて、容量の要らない、ストリーミング配信が主流になってきている感じです。
ちなみにアメリカで、とあるCDをこの間探してたんですけど、お店のCD売り場にCDがちょっとしかないのに驚き。はっきり言ってCD探すのすごく大変でした。やっぱ時代の流れってめちゃくちゃ感じますよね・・。
さて次にアメリカのメディアにはどんな会社があるのかを見ていきます。
先ほど説明したネットフリックスはカリフォルニアに本社があり、1997年にスタートした会社。もともとはDVDのレンタルを行っていました。
現在はストリーミング配信サービスを行っています。毎月10ドル位の料金払えば動画見放題!ってやっぱ安いと思います。Youtubeみたいに、見ている途中で広告入って邪魔されることが無いし、携帯電話で視聴出来るからテレビにかじりつく必要ないし、若者中心にサービス利用している人、多いと思います。
最近ではネットフリックスが独自で作るコンテンツもあって、もはや映画会社じゃないか!と思われる事まで行っていますね。その方がライセンスフィーがかからないので、長期的には儲かると見込んでいるんだと思います。
さらには市場の大きいゲームの世界にも拡大していくようで、ネットフリックスはやはりメディア業界での脅威だと思われます。
アマゾンはインターネット通販の会社ですが、アマゾンプライムビデオを配信中。アマゾンは本も読み放題サービスをやっていますよね。
もともとはネットで本を売っていたわけですが、今は衣類や食べ物など何でもアマゾンで購入できる上に、本を読めるコンテンツ、おまけに動画や音楽の配信となると、もうほんとに外に出なくてもアマゾンあれば生活が成り立ってしまうので、恐るべしアマゾンだと思います。
その他にクラウド事業や無人店舗開発システムの販売もおこなっています。ネット通販じゃなくて、もはやIT企業か、何でも屋という感じ。強すぎる。
アップルもストリーミング配信に乗り出しています。スティーブン・スピルバーグや、ジェニファーアニストンなど著名人使って、他では見られない独自のコンテンツを配信してますね。
アップルはもともとはデジタル機器メーカーで、パソコンのマックや、スマートフォンのiphone、タブレットのipadを生み出してきましたよね。まあ、説明するまでもないって感じですかね。
スマホがあまりにも当たり前に世の中に普及し過ぎているので、今はサービス事業にも力を入れているという感じ。サービス事業とはアプリ配信、音楽配信、icloudの事業など。ストリーミング配信もその1つ。
グーグルは検索エンジンを世界に提供している会社で、これも説明は要りませんって感じですかね。
おさらいということで簡単に言いますと、検索エンジンの会社は他にもあったのですがグーグルだけが生き残りました。考え方の根底にあるものは「人間の行動はみな同じ」。グーグル使って検索すると、行動パターンをコンピューターが認識していて情報を引っ張ってきたりしますね。
Google map ですとか、Gmailなんかもグーグルですし、グーグルはYoutubeという無料動画共有サイトをもっています。
Youtubeでも月いくらか払えばテレビ放送が見れるよ、といったサービスを提供しています。今まではテレビで放送しているものはテレビでしか見れなかったけど、Youtube通してテレビ番組見れますよ~ということ。ネット上でケーブルテレビを見ている感じ。
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誰もが知っているミッキーマウスの会社です。『くまのプーさん』や『シンデレラ』、『アラジン』などのアニメ映画があまりに有名。実写版の『パイレーツオブカリビアン』や『美女と野獣』もディズニー作品です。
ウォルト・ディズニーカンパニーは、ピクサーとABC放送を吸収し、更には21世紀フォックスも傘下に入れています。さらにさらにHuluにも出資しているんですよね~。
こうなるともはやビッグカンパニーすぎる・・。
ピクサーといえば、『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』や『カーズ』『ファインディング・ニモ』などもそうですね。あとスターウォーズシリーズやマーベルシリーズもディズニーになります。
ディズニーは既に動画配信をしているのですが、Disney+という新しい配信サービスもスタートさせています。
AT&Tはもともと、電話を発明したグラハムベルが創業した電話会社が前身で、電気通信事業SBCに買収されたあとに、新生AT&Tとなったのが現在の姿。
直近ではメディア大手のタイムワーナーを買収しています。AT&TはディレクトTV onwでストリーミング事業をおこなっています。
ベライゾンも同じように電気通信事業で、電話、インターネット、ケーブルテレビ、携帯などを取り扱っています。ベライゾンもネット事業に力を入れています。
通信の分野ではこの2つが大手のライバルといった構図です。
コムキャストは1963年創業のケーブルテレビの大手企業です。今はNBC放送とユニバーサルスタジオを傘下にもっています。ユニバーサルの映画と言えば『ミニオンズ』や『ジョーズ』、『ジュラシックパーク』、『ET』など。
ケーブルテレビの契約者数は減っているものの、高速インターネットを強みにしていて、更に欧州に多くの契約者を持つ有料放送スカイを吸収して、ネットフリックスに対抗、というところ。スカイは映像配信などを行っている会社ですからね。
バイアコムはパラマウントピクチャーズやMTV放送を傘下に持つ企業。そしてCBSコーポレーションはCBS放送とCNETというインターネット事業を傘下にしています。
この2つが再統合したので、またまた大きい企業が出来ちゃった、という感じ。
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アメリカの大手メディアを激震させているネットフリックスの存在が凄いですね。
多くの会社がネットフリックスが手掛ける動画配信に参入している、そしてしていくので、ネットフリックスも大企業に囲まれた、という感じ。
どうにか対抗しないと、自分達の会社の存続だって危ないワケですから、競争が激化していくのは当たり前の現象なのかもしれないですね。
電話事業や、ケーブルテレビ業界、映画業界、ネット通販、通信業界などの垣根がもはや無い状態で、業界とかそういう枠がなくなっているのは驚きです・・。吸収合併とかもバンバン行われてます。
まあこういった統合や再編は今のとこ便利でメリットが多い気がするし、消費者にとっては嬉しいですけどね。
となると最後はコンテンツ勝負とか価値の高い商品を提供できる企業が生き残っていく、といったところでしょうか。
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