使うことで安心!アメリカで飲食店を売却するときに重要なエスクロー
あなたのお店に興味ある人が見つかり、値段交渉が終わると、書面での手続きが進んでいきます。
主には
・ランドロードによる買い手のバックグラウンドチェック
・エスクローを通じての権利譲渡
になります。
自分がお店を買ったときのように、エスクローを通して、買い手に権利を引き渡します。
まずランドロード(大家)が、買い手のクレジットヒストリーや、どのくらいの資産があるか(家・車など)をチェックします。
買い手が資産を多く持っていたり、安定的な収入があったりすると早く許可が下ります。ランドロードとしては、ちゃんと家賃を払ってくれる人がいいので、それもそのハズ。
買い手のバックグランドに問題が無ければ、「問題なかったよ」とブローカーが連絡をくれると思います。
それはつまり、このまま交渉が進んでいくということになります。
ランドロードから売り手への営業許可が下りないと、お店を売っても意味がなくなり、ということはエスクローをやっても無駄になります。
ランドロードからの許可が下りそうだなと思ったら、エスクローについても進めていきます。
なお、アーネストマネー(頭金)を買い手が払いますが、これは本当にお店を買う意志を示すことでもあります。アーネストマネーはブローカーを通して支払われます。
ランドロードからの売り手への営業許可が下りそうと思ったら、エスクローのことを考え始めます。
エスクローについてはお店を買うときにも利用していると思いますし、アメリカに住んでいるなら馴染みがあると思います。
簡単に振り返っておくと、エスクローとは、第3者を通じて安全な取引を保証する取引形態のことです。トラブルを避けるために、第3者が間に入って法的に権利を移動させます。
エスクローを利用するのにお金がかかりますが、行ったほうが良いと私は思います。
「買ったばかりだけど、やっぱり気が変わったのでレストランを返したい」
「だから払った金を返してくれ!」
そういったトラブルって起こりえそうですよね。そういったことを防ぐためにも、エスクローを通します。相手もエスクローをすることに合意しないと出来ませんが、エスクローをしないと売らないよなど、条件をつけることは可能です。
今度は売り手がスクローのコストを払うことになります。物件の約10パーセントくらいです。
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エスクローカンパニーは、売り手の未払金、滞納金などがないかを確認します。
これはエスクロー会社が売り手の私たちをチェックすることであり、お店をちゃんと経営していたかの確認になります。
ちゃんと経営していないのに、権利を引き渡して大変な迷惑を被るのは買い手になってしまうので、自分達もメスを入れられます。
最後は売り手と買い手、両者が揃ってエスクロー会社へ行き、弁護士の元でサインをかわします。
エスクロー会社は法的な手続きを行うところなので、大体は弁護士さんの事務所です。
ここでお店の権利が、売り手から買い手に完全に移行したことになり、エスクローがクローズします。アーネストマネーを指し引いた残りの金額もここで支払われると思います。
これでお店が売られたことになります。
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私達の場合、買い手が資産のある人で、ランドロードによる許可が下りるのがとても早かったです。家賃を延滞するということは絶対起こらなそうですし、おそらくランドロード側は、とても喜んでいたんじゃないかなと思います(笑)。
エスクローの弁護士事務所は重々しい雰囲気で緊張しました。私は横で見ていただけですが、「何時何分に所有権が移行しました」というような書面を作成してくれます。
とはいってもエスクロー自体はそんなに時間がかかるものではなくて、1時間くらい。すぐ終わりました。
売り手と買い手、エスクロー会社でエスクローをする日時を決めたりする方が時間がかかるんじゃないかなあと思います。エスクローをしましょうといってから、約1ヶ月というところです。
売りに出すことを決めてから、売り手が見つかって権利譲渡まで、私達の場合は約半年くらいだったと思います。状況によっても違うとは思いますが、参考になれば幸いです。
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