売り手オーナーの本音を見抜け!アメリカで個人が飲食店を居抜きで買う際の注意点

ネットで探したり、色々な場所に足を運んで、「この店良さそうだな」と感じた店舗を見つけたとします。

 

売り手はどんな人でしょうか?

 

なぜお店を売りたがっているのでしょうか?

 

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売り手はなぜ店を手放したいのか

あなたが物件を買いたいと思っている一方で、誰かが店を売りたいと思っています。

 

彼らは店を売りたい理由があるハズなんです。

 

あなたはその理由を見つける必要があります。

 

その店を買っても大丈夫なのか、機能するか。その店が抱えている、店を売りたいという理由になっている問題点も含めて買ってしまうことにもなるので、見極めましょう。

 

売り手のオーナーに、「なぜ売りに出しているんですか?」と聞いてみてください。

 

こういう理由だったらまあ納得出来るかなというのをあげておきます。

 

・高齢なのもあって体力的に辛いので、店を売ってリタイアしたいから

・身体的な病気抱えてしまったから

・外国人の経営者で、そろそろ国に帰りたい

・家族の世話をしたいから

 

ただ注意しなくてはいけないのは、この理由が本当なのか?という点です。第3者が言っているわけでもないですし、ただの自己申告だというところは心に留めておいたほうが良いと思います。

 

なので、何年店を経営されているか、売上やコスト、細かい経費など、気になる部分は聞いたり調べたりして、不安をクリアにした方がいいと思います。

 

お客さんがあまり来なくて経営状態が悪いと、少し経営しただけですぐ売りに出す人も実際にいるので、どのくらいの期間経営されているのかは大事な指標になりますね。

 

あと例えば、「ペストコントロールやっていますか?」なども、オーナーさんに聞かないとわからない部分だと思います。暑い地域や湿気の多い地域は特に、虫やねずみ(東海岸)が住み着いている可能性があるので、やっている方がいいです。でもやってない人もいます。

 

しつこいですが、聞くといっても鵜呑みにしないようにしましょう。売り手の本心や、問題点を見抜いてください。

 

大きな企業の店だったら会計士とか使って書面で数字を出せると思うんですけど、小さな店って自分たちで記録つけているだけ、下手したらどんぶり勘定の場合もあります。こういったコストがどのくらいかかりますよって丁寧に教えてくれるわけじゃないです。

 

これを防ぐには、先にどんなコストがあるのか種類を調べておいて、その上で売り手に聞くのがいいと思います。もちろん、売上や利益も質問しましょう。

 

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コストリスト

どんなコストがあるのか種類をあげておきます。初期投資とは別の、日常的にかかるものを書いておきますね(ただし、州によって違いがあります)。

 

■毎月かかるもの

 

・家賃(家賃の他に管理費なども取られることがあるので内容を確認)

・給料

・フードやアルコール

・ソーダ用の炭酸ガス

・電気、ガス

・電話+インターネット+テレビ

・クレジットカードトランスアクションフィー

・タオル会社

・宣伝費

・ペストコントロール

・ペイロール

 

例えば、建物が他の店とつながっている物件は、下水やゴミ捨場が共用なのでそういったものが管理費になります。私達の場合は、水道代もここに含まれてました。

 

アメリカ人は暑がりで、エアコンが強めにかけます。暑いエリアにお店を買う場合は、夏が長いし電気代も跳ね上がります。

 

アメリカは現金よりクレジットカード払いが多いですよね。約80パーセントの人はレストランでの支払いにカード使います。なので、クレジットカードシステムは使った方が良いと思います。

 

■毎月ではないけど、定期的にかかるもの

 

・ダクトや下水のチェック(私達の店は、そのエリアで年に◯回やりなさいと決まっていました。州によって違いはあると思います)

・ビジネスライセンスフィー、アルコールライセンスフィー、ヘルスの許可、保険(更新の都度、お金が出ていきます。数ヶ月に1回や年に1回のものも含む)

 

あと大型の冷蔵庫など、機材が調子悪くて修理や取替えが必要になったりもするので、そういったことが起こる可能性を想定しておくといいと思います。

 

体験談

少し話がそれるのですが、私達が居抜きで店を買ったとき、従業員もそのまま残ってくれました。

 

従業員を新たに見つけなくてもいいというのはとてもありがたかったです。

 

ただこれもメリット・デメリットあるなと思いました。

 

■メリット

 

・人を見つける手間が省ける

・店のことを知っているので教育する必要がほとんどない

・お客さん(常連)が従業員のことを知っている

・店舗のことで私達にわからないことがあっても、従業員が知っている

 

■デメリット

 

・給料交渉をしにくい

ちょっと給料が高すぎると感じていたのですが、今までそれでやってきていたので、下げるということがしにくかった

・今までのやり方を変えにくい

・そのまま従業員を使うと、雰囲気が大きく変わりにくい

 

お店の雰囲気をそのままにしたいなら問題はないですが、人を変えると建物は同じでも雰囲気は変わります。

 

オーナーが変わることで従業員が辞めたいと言うかもしれないし、そのまま残りたいというかもしれないし、給料交渉も含めてそのあたりも考慮するポイントだと思います。もちろん、全員入れ替えることも可能です。

 

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最後に

ネットを使って、買いたい物件の評価を確認するのも手です。

 

例えばyelp。

 

評価5段階で見ることができますし、「ここの◯◯がとても好きで毎回このレストランに行きます」とか良いことだけではなく、悪い評価も含めてレビューがのっていますよね。

 

まあお店側が、お客さんに「良いこと書いてね」と言っている場合もあるのですが、そこから買いたい物件の問題点が見えてくるかもしれないので、見ておくおことをお勧めします。

 

悩みなどありましたら、こちらから気軽にメール下さい。

 

前回の記事はこちら⇒場所選びは超重要!アメリカで飲食店を居抜きで買う際のコツと店舗物件の探し方

 

次の記事はコチラ⇒居抜き物件の内覧チェックポイント!アメリカで飲食店を買う時はココを見よう!

 

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プロフィール

結婚を機にアメリカに住むようになった30代。
英語力ナシでやってきて、大変なことも多いけど、やっぱりアメリカ生活は楽しい!
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