従業員をクビにした!アメリカ飲食店経営時のトラブル体験談と対応方法
お店の経営がスタートすると、お客様のとのトラブルは必ずあると思います。
加えてあるのは従業員とのトラブルです。
人と人との関わりがあるところに、不満や文句など、摩擦は生じるものなのかもしれません。
私はオーナーの嫁という立場だったので、手続き上のことで言えば夫に雇われていました。
でも嫁であるわけなので、オーナー目線も持っていました。
オーナーと従業員の2つの目線。視点は180度違いました。
従業員目線
・みんなと仲良く仕事したい
・楽しくやりたい
・できればラクしたい
・自分の担当のことしかやらなくていい
・自分に責任はない
オーナー目線
・利益の追求
・コスト削減
・そのためには言いたくないことも言う必要
・全体を見ている
・責任を取るのは自分
夫がオーナーなんだから、私はみんなと楽しく仕事したい!と思いつつ、オーナー目線だと「あの人は喋ってばかりいる、ムダばかりしている、給料どろぼうだ!」とすら思うときもありました。
私達がお店を買ったとき従業員もそのまま残ってくれたので、ものすごいメリットはあったのですが、従業員にしてみればほぼ、リーダー変わっただけで・・。
私は仕事もよくわかってないのに、色々指図するのもどうかと思ったり、うまい立ち位置を見つけるのが難しかったです(夫は全く気にしてなかったです)。
とはいえ、私も試行錯誤はしましたし、最初からいきなりではないにせよ、基本的にはオーナー目線だったと思います。
信頼関係をベースに、リーダーに従業員がついていくという形が私は理想かなと思っていて、信頼関係を築くには行動で示すのが1番いいと感じていたので、まずは自分が動くということをしました。
でも従業員には響いておらず。
極端に言ったら、私が動けば動くほど、とある従業員は仕事をしなくなりました。
私はそのキッチンシェフと衝突したことがあります。
私はキッチンを手伝うことがあったのですが、でもお店全体も見ていました。全体の流れが滞ればキッチンを抜けてそちらのサポートにいくことがあったのですが、キッチンシェフからしたらときどき抜けるのが気に入らなかったんですよね。
いきなり抜けたりするなというシェフと、全体の様子を見る方が大事であると考える私。
私は自分が抜けても彼なら回せると思っているからこそでしたが、何か一言かけてから抜けて欲しいとか、私のやり方への不満があったみたいです。
衝突後はお互いの妥協点を見つけて、この点についてはうまくやっていたと思います。
ただ・・
喧嘩っぽくはなったものの、仲が悪いわけでは無かったですし、むしろ彼のパフォーマンスが、私達が望む仕事ぶりではないことは言いにくかったです。
私は従業員とオーナーは、基本的には相容れないものだと思います。特に学生さんとかが相手だと、「オーナーの気持ちを理解しろ!」というのは難しいと思います。
仲良くなりすぎても言いにくいし、私はある程度は従業員と線引をしておいた方がいいと思いました。
仕事中は厳しい。でも仕事が終われば関係ないよとか、仲が良い・悪いに関わらず、割り切って指導できる人なら全然いいですけど、私はそういうタイプではありません。
仲良くするなということでは無くて、むしろ仲良くなった方がコミュニケーションを取りやすいのですが、自分の立場を忘れない様にしたほうがいいと感じました。
経営者と従業員はお友達ではないです。
アメリカでは経営者と従業員の関係は、もともとドライな傾向にはあるようですが、それは解雇が身近だからというのが関係していると思います。
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私達は1人の女性をクビにしたことがあります。
彼女はとてもハキハキしていて、話すことが好きな人でした。
でも時間をかけても私達が望むレベルにはいかなくて・・。
それでも最後の最後まで辞めさせたくないと思っていたのですが、でも他のお客様から彼女に対して「彼女がいるなら、もうこの店にはこない」というクレームが入ったときに、だいたい決意が固まりました。
彼女は私より年配で、しかも日本人の女性。
面談をして、彼女が感じていることなど聞いたのですが、その時の言葉や態度が決定打になりました。このまま続けさせても彼女が変わることはないと思いました。
自分にとってそのとき大事なのはお店でした。働いてくれる人を大事にすべきという思いもありましたが、ボランティアでやっているわけじゃないですし、お店あっての従業員であるということもそのとき思いました。
言いたくないことを伝えるのも1つの仕事だと思います。
アメリカ人が「私のお父さんは凄く出来るマネージャーだったよ。嫌なことも平気でいうカラネ」とジョークで言ってましたが、それは同感します。飲食店だけじゃなくても、どこでも、上司とかマネージャーは、煙たい存在だというのはあると思います。
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私達のお店には、オーナーの心情を良くわかっている従業員がいました。
暇な時でも自分で仕事を見つけてモクモクと動く。こうすればコスト削減出来るのではないか?こうした方が便利じゃないか?そういったことを常に考えてくれる人でした(私達が教育したわけではありません)。
彼はオーナー経験があった人ではなかったのですが、誰がお給料をくれるのかをよくわかっているんだなと思いました。
こういった人ってほんとに稀で、とても貴重です。彼の存在にすごく感謝ですし、もしこういう方がお店にいると凄く心強いと思います。
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前回の記事はこちら⇒お客さんから怒鳴られた!アメリカ飲食店経営時のクレーム体験談と対応方法
前回の記事はこちら⇒壊れまくったレストラン厨房機材。アメリカ飲食店経営で起きたトラブルと予防策
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