アメリカでは年齢気にしないし気にされない。年より大事なこと
アメリカには世界各国から多くの人が移民として移り住み、色々な人種がいますよね。日米で考え方が全然違うので、その違いに苦しむことも多々ありますが、その違いこそが良い、と感じることも多いです。
年齢についての考え方が日本と大きく異なるのは実際にアメリカに住んでみて知りました。アメリカでは自分の意志があれば、年齢も性別も関係なくチャンスがあるし、意志があるところに道は開かれていく国だと思います。
日本って年齢にかなり縛られている国だと思うんですよ。
家族の中でも兄弟姉妹ですら上下関係あるし、学校では先生は敬う存在で、部活動でも上下関係がありますよね。年上の人を敬うのは当たり前が日本の社会だと思います。
私はソフトボール部に入っていたんですけど、上下関係が凄く強いところで、その時に年上のいう事を聞くようにみっちり叩き込まれました。いじわるされるとかそういうのではなくて、もう存在自体が怖いんですよ。先輩が間違っていたとしても、彼女らの言うこと聞くことが全てでした。先輩に気を遣うのが嫌で嫌でしょうがなくて、好きだったソフトボールまで嫌いになりそうでした。
高校に入ったら弱小クラブだったのでそんなに上下関係はなかったんですけど、大学3年で編入した時、私の事を1年生だと思った学生が、私が年上だとわかった瞬間敬語使いだすとか面白いこともありましたね。
社会人になってからも基本は同じ、上司にはきちんとした態度で気を配る、という感じですよね。
私は日本では航空会社で働いていたのですが最近は年齢制限が無くなりつつあるとはいえ、暗黙の了解的な年齢制限はあります。乗務員の仕事は体力を使う業務ですし、年取っていると頭が固くなっていたりして教えにくい等の理由で、どうしても若い人が良いという風潮はまだあると思います。新卒・既卒枠などでまだ採用が分かれていますよね。企業によっては何歳までエントリー可能となっていたりして、転職する年齢の限界は徐々に上がっているとは言ってもまだ目に見えない年齢の壁があったりします。
あと私が日本にいた時は、この年で独身なんて負け組と言っている人がいました。もう38歳でおばさんだよねとか、いい年してバカみたいとか、いい年なんだから落ち着かないと、とか周りは言ってました。30歳で独身なのは絶対に性格に問題あるとか。夫と付き合い始めた時、夫は30歳超えていたので、周りのそういう言葉にすごく引っ張られました。そんなこと思う必要はないのに、え、この人やっぱ人格的に問題あるのかな?ってちょっとグラグラきました。
でもやっぱり年齢は関係ないと思いたいし、アメリカのように年齢はほとんど関係がない社会の方が私は好きです。
アメリカに来て驚いたことの1つに就職活動で使う履歴書があります。
アメリカの履歴書は、まず顔写真を貼る必要が無い!そして年齢を書く必要がない!
そのことを知ったとき、体中に稲妻が走ったような衝撃を受けました。
「え?写真貼ったり年齢書く必要ないってイッタイ・・!?」
ハッキリ言って自分の常識を超えていました。
日本にいた時はコンビニで履歴書を買って何枚も書いた経験がありますが、日本の履歴書ってひな形があって、写真を貼る場所があって、年齢と性別を記入する欄がありますよね。履歴書を見れば性別や年齢、見た目の雰囲気も一瞬でわかります。
でもアメリカの履歴書はまず形式がないんです。自分で用意した用紙にどのように書いてもオッケーなんです。
写真と年齢、性別の欄がないということは見た目関係ナシ、年齢関係ナシ、性別関係ナシということです。
この違いに大変驚きました。大事なのは即戦力になるかとか経験などです。
実際レストラン経営を手伝っていて、誰かを採用するときに「名前からして女性だよね」と思っていたところ、入口に男性が立っている、ということがありました。
それでも「いや、業者さんか何かだろう」と思ってたのですが、彼でした。
性別がわかりやすい名前だったらともかく、男女問わず使われる名前ということもあるし、国自体に馴染みが無ければそもそも男性の名前なのか女性の名前なのかさえわからないんです。
年齢に関しては学歴や職歴からして「学生かな」「何となく30代かな」と大体の予想はつくのですが、面接で会うまではどんな感じの人かわかりません。
私もアメリカで年齢聞かれたのは数えるほどしかないです。アジア人は見た目が若く見えるので、あなたって37歳なの?マジ?20代じゃないの?知らなかった!ってやつと、私の年齢30代というのがウソだ、IDを見せろと言われたやつです。初対面でアメリカ人に年齢聞かれたのはアルコールの確認の時だけですね。
逆に初対面で年齢聞かれたのはアメリカ在住の日本人。どこまで行っても年齢気にしているのは日本人ですね。笑
でもこういった年齢制限が無いと、挑戦することへのメンタルブロックが外れやすいので、私は良いなと思います。
企業の「何歳くらいまでの人が欲しいなあ~」っていう本音はあると思います。でも年齢で制限することは差別になるし、会社が年齢を問うことは基本ありません。年齢問わないのは建前という意見もありますが、何歳になっても始めてもいいんだ!と私は希望が湧きます。
むしろ、年齢の割に若く見えるアジア人、有利じゃない?
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年齢の壁はアメリカでは感じにくいと思います。
大学でも学生は10代20代の若者ばかりではなく、経験を重ねてからもう一度大学に戻ったり、主婦の人もいたり本当に様々。
私の友達も38歳からもう一度大学に通って医者を目指しています。「記憶力も落ちてるし、10代20代の若い人が多いクラスだからついていけるかな」と言って心配していたけど、一歩踏み出した友人は素晴らしいと思うし、ほんとに勇気を貰えますよね。しかもクラスメートと仲良しで、とても馴染んでいるみたいです。
80代でも現役で働いている人とか普通にいるんですよ。でも80代だからって仕事の手を抜いているとかではなくて、超キビキビ働いていたので、条件はちゃんと満たしていると思います。「80歳超えてるからだから何なんですか?」っていう雰囲気を本人からバシバシ感じました。私はめちゃくちゃカッコ良いと思いました。
私は日本にいるとき、年代の違う友達はほとんどいなかったけど、アメリカに来て世代の異なる友達が増えました。みんな年齢なんて気にしてないし、お互い知らないし、聞かれないし、相手も年上だろうが年下だろうが呼び捨てで名前呼ぶし。兄弟だって、お兄ちゃんとかお姉ちゃんじゃなくて基本的には名前で呼び合いますよね。学校では先生の事も先生じゃなくて、名前で呼んでました。
英語力ゼロの状態でやってきた私のような外国人のための語学学校でも、若い人から年配の方まで様々な年齢の人がいました。
学校では、勉強したければコミュニティカレッジへいく為の補助金を出してくれる制度があったりサポートも充実していましたし、大学でもいろいろなタイプの奨学金制度がたくさんありました。
だからやりたいことあるんだけど、年取ってるから出来ない、しちゃいけないというのは無いのだと思うようになりました。自分の意志さえあれば多くの選択肢があり、道は開かれている、自分の行動次第で開いていけるんだ強く思います。だからやりたいことあるなら、いつ始めても全然遅くないのではないと思います。
でも逆に意志が無いと選択肢は狭まっていくように思います。
なんとなくアメリカにきちゃった、なんとなく生活してる。
そんな気持ちだと自分の道を切り開いていくのは難しいです。そうするとやっぱり自分が辛いし、そういう意味ではフェアと言えるし、アメリカは覚悟を必要とする国なのだと思います。
年齢は関係はない、でもそこから何かを掴むのは自分の責任であり、やる気ないとか自分で学ぼうとする力がないと辛くなります。ボスに役に立たないと思われたら解雇だってありえます。
何かを始めるのに年齢や性別は大きな障害だと思っていました。でも「年齢が、年が・・」って感じるのは自分に覚悟が出来ていないからなのではないかと思う様になりました。
すごく年齢が若い人だって、年を重ねている人だって、強い意志と決意があれば何歳であってもスタートを切れるんです。
スキルやテクニックがあまり無くても、ゼロからのスタートだとしても、その気持ちが大事なのではないでしょうか。アツい想いが周りの人を動かすことだってあります。むしろ多少の困難も気持ちだけで越えちゃうんですよね。人の気持ちってとんでもないパワーを持っているものだと感じます。
逆にすごいスキルやテクニックがあっても覚悟が無かったら続かないし、上手くいかないかもしれない。年齢や性別より大事なもがあるなら、それは自分の覚悟だと思います。
日本人は年齢を気にし過ぎだと思います。
確かに年齢や性別の壁が気になって躊躇してしまう時はありますが、自分の気持ちや意志、決意のほうがもっと大事だと感じるし、その気持ちの方が年齢よりも大切にするべきなものなのではないでしょうか。
自分の好きなことがある、やりたいことがある、というように目的意識があればチャンスはいくらでも転がっているいるように思います。「これだけは自分は誰かに負けないくらい大好きだ~!」と思うことがあるだけで強みになったりします。
だからやりたいことあるのに年齢が気になって躊躇しているなら、この記事を思い出して一歩踏み出してみて下さい。
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