こんなに違うの?アメリカと日本の働き方の違いにびっくり【航空業界】
アメリカのとある空港で働くこと数ヶ月。
日本とアメリカで働き方が違うなあと感じることが多々あります。
私は日本にいたとき航空会社で働いていたので、今回は日米での働き方の比較、特に航空会社にフォーカスして書いていきたいと思います。
今の米会社の面接のとき、
「どのようなときにチームワークを感じますか?」
と聞かれました。
航空会社では1つのフライトを出発させるのにみんなで協力し合います。それは世界共通。
チームワークは日本の航空会社でも求められるし、「アメリカだって同じだなあ」と思った覚えがあります。
・・でもですよ。
アメリカでもチームワークをうたってはいるものの、私はなんだかんだ個人主義の色合いが濃いなあと思いました。
例えば、
・ブリーフィングが全然ない。たまーにあるくらいでマストではない
・わからないことは経験のある人に聞いてももちろん良いが、基本的には自分で調べたり、自分でヘルプデスクに電話をかけて自分で解決する
・自分のタイミングで入れるときに休憩を取っていい(許可いらない)
・客室乗務員の方たちをみてるとバラバラに航空機に乗り込んでいる(日本だとぞろぞろみんなで一緒に飛行機に向かう)
個人の判断に任されている部分が日本より大きいなあと思いました。私の業務に漏れがないかを上司が2重にチェックする、ということは基本的にはないです。
仕事上の知識をつけたいなら勉強は自分で。
そういった社内ツールがたくさんあるので、向上心のある人は自分でどんどんできます。逆に言えば、会社側が手とり足取り、色々教えてくれるわけではないと感じました。
空港で車椅子を利用する方がいらっしゃいますが、アメリカだとそういったスペシャルケアは第3会社が担当しています。
私の仕事はチェックインやゲート業務です。だから車椅子を利用する方のケアは私の仕事ではなく、他の会社の仕事になります。
例えば私がカウンターやゲートにいて、お客様から「車椅子を使いたい。搭乗のお手伝いをして欲しい」と言われたとします。そのとき、私はその第3会社に電話をしてエージェントを派遣してもらうことになります。
日本では車椅子の方のケアはチェックインやゲート業務の1部でした。
これは結構びっくりしました。アメリカでは車椅子を利用する方が日本よりも多いのが理由なのかもしれません。
日本だと、仕事の時は全力で働いているイメージがあります。もし暇な時間ができてしまったら、できることを見つけて何かしらする。してないと怒られる。
アメリカだとそれはほとんどないし、早足で歩いたりはしてないし、もっとゆったりしているかな。
先日、仕事で不明な点があったので社内のヘルプデスクに電話をかけ担当してくれた女性と話したときは、電話の向こうからバリバリもぐもぐ音が聞こえてきました。
せんべい・・いやクラッカーかなにかを食べながら仕事をしていたんだと思います。
「うーん(もぐもぐもぐ・・)コンピューターが遅いわね。カモン、はあ、なんでできないのかしら(もぐもぐもぐ・・)」
私はこの女性が誰だか全くしらないですし、ましてや仲がいいわけでもありません。知っているのは社内の誰か、ということだけ。
だから何を食べてたのか聞きませんでしたが、ゆるくてちょっと笑えました。
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航空会社って遅延や欠航がつきものなので、定時に帰りにくい職種です。
でも基本的にはみんな定時に帰りたがっていますね(出社には微妙に遅れてきたりするのに)。
イレギュラーがなくて何も問題がなければ、定時前に帰ることもあります。
私も「定時より早いけど帰っていいですか?」と聞いたことはあります。
上司の返事は「もちろんだよ!早く帰りなさい」でした。
でもコールアウト(当日欠勤)をする人も結構多い印象。その人の分をこちらがカバーしなくてはいけなくなるので、休まないで欲しい・・
また休み?と思うくらい欠勤が多い人はクビにならないのかな?人材不足だから、会社側はクビにしたくても今はできないのかもしれない。このあたりはよくわかりません。
⇒その人はその後クビになりました。そのときの話はこちらで書いています⇒アメリカ企業で解雇になる行動ってなに?同期のアメリカ人が仕事をクビになった話
アメリカだと、仕事をする人はめちゃくちゃするんですけど、しない人はしないなあと感じます。
例えば、
・僕はこの便のゲート業務が好きじゃない。この便の担当は外してくれ
・私はゲート業務が好きだからたくさん入りたい
・カウンター業務しか入りたくない
・この業務は好きじゃないからやらない
私からするとええ?!って感じなのですが、要望が通っていて、また驚き・・。
好きじゃないからやらないってなんなんだろう。びっくりですがそれで成り立っているからこれが普通なのかな。
苦手で嫌いなことでも、求められればやろうと試みている私は一体・・w
私はまだ日本の考えが染み込んでいるんだと思います。
差別的なことは言いたくないのですが、思ったことを書きます。
日本の航空会社って若い人を好む傾向にあると思います。それは体力がいる仕事だからなのが1つ。入社試験を受けるとき、年齢制限があったりします。(今は撤廃されてる?)若い人のほうが教えやすいのも理由の1つなのかもしれません。
でもアメリカだと年配の方が働いているのを結構見ます。その会社に若い時に入って、経験とともに年齢を重ねたわけではないです。私より後に入社してきた男性は白髪だったので、明らかに私より年配でした。
履歴書に年齢を書く欄がないし、年齢を聞いたら差別だし・・私もみんなの年齢を知らないです。
アメリカでは年齢は基本、どうでもいい。
これは私は良いことだと思います。
アメリカでの今の職場で、仕事後の付き合いはまだ遭遇してないです。
入社後の親睦会もなかったです。
あったのは、独立記念日やレイバー・デーにオフィスでパーティーがあったくらい。
とはいっても、会社からの無料ランチ提供で、全然強制ではなかったです。その日は休みだったけど、オフィスに足を運んだ人は純粋に「無料のランチを食べたかったから」と言ってました。
人間関係を円滑にするために来たわけではなく、純粋に無料の食べ物に惹かれたわけです、この方。
私はその日出勤日だったので、無料ランチを頂きました。
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日本とアメリカを比べると、働き方はだいぶ違うと思います。
アメリカの方がゆるい印象。なんていうのかな、昇格したい人は一生懸命だし、そうではなくて同じポジションのまま短い時間で働きたいという人もいて、それはそれでオッケーという感じ。
私の知らないところで上司に自分の意見を言っている人も多いと思います。(何時から何時までしか働きたくないとか、この日は休み取りたいって言ってたやつどうなんってるんですか?とか)
よく言えばフレキシブルですが、悪く言えば不平等かな。
まあでもアメリカでは、変に会社の言いなりになる必要は全くないのではないかと思います。私はまだ日本式の考えがあり、夫にはよく、会社の言いなりになりすぎるな!とアドバイスされます。
平常時であれば、私はアメリカの方が働きやすい気がする。
ただ不景気で会社の経営が傾いているときなどはアメリカは簡単にクビキリをするし、「警告なしに従業員との契約を解除できる」という採用側のアビリティがあったりして(採用されるときにサインしました)、それはアメリカの方がシビアだと思います。
■アメリカ在住なのに英語が恐怖だった私が日本人ゼロの職場に就職(空港)
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