なる程!アメリカ人の転職回数が多い理由は日本人と考え方が真逆だからか
アメリカに住むようになり目の当たりにしたことなのですが、アメリカ人の転職に対する考え方・価値観は日本と全く違います。
日本とアメリカの転職イメージは真逆、と言っても過言ではないですね。転職という1つの事柄であっても、ここまで解釈が違うというのは本当に興味深いですし、こんなに違うと、自分の人生プランも大きく変わってくると思います。
アメリカでの転職についての考え方なんですが、まず定年まで同じ会社で働く「終身雇用」という概念がありません。むしろ1社だけに留まって働き続ける人は、向上心が低いと思われます。
一言で言うと、転職はプラスに解釈されます。転職は、チャレンジ精神があるとか、新しい環境に適応できるという証明にもなります。
アメリカの企業は通年採用をしていて、優秀な人が見つかれば「今働いている社員をクビにしてでも欲しい!」と思っている企業もあります。アメリカの社会は実力主義なので、能力があって更にやる気ある人には大変有利な社会だと思います。転職をしながら給料アップとキャリアアップを図っていけるからです。となると1つの会社にしがみつく必要がないですよね。
アメリカは特定の「会社」に就職・転職するというよりも、特定の「職業」に就くというイメージです。
ちなみに退職金制度はなく、平均勤続年数は4年くらいだそうです。生涯で10回ほど転職する計算です。
日本人の私からすると、人生のうちで10回も転職するんなんて!と思ってしまうような回数です・・。フットワーク軽すぎです。アメリカ人の引っ越し回数もすごく多いのですが、転職の多さが関係しているのでしょうね。
ですが人がこんだけ入れ替わると、新しいアイディアがどんどん入りますし、考えも固執しないので企業にとってもいいのかもしれません。採用自体は大変ですけど・・。
日本では35歳が転職の壁のようになっていますが、アメリカでは一定の年齢になってもスキルや経験があれば転職のチャンスがあると言えます。履歴書は顔写真を貼るところも年齢・性別を記入する所もないので、年齢の壁はありません。
とは言っても、実際は建前だという意見もあるのですが、日本と比較すると年齢のハードルはそこまで高くないと思います。
アメリカでの年齢についてはコチラで書いていますので宜しければ参考にしてください。意志あるところに道は開ける~アメリカで年齢・性別の壁を越えていく
でもこれは逆に言えば怖い話でもあって、怠け者には不利だと言えると思います。能力ない、やる気も無いとなればクビにされたりすることがありますし、スキルも経験もないのであれば年齢だって壁になりますよね。
そういう意味ではアメリカは公平な文化なのかもしれません。
●収入アップ
アメリカ人が転職する理由はこれによるところがなんだかんだ大きい気がします。給料良い会社が見つかればサッサと移っていくイメージです。愛社精神があるのは、創業者くらいかもしれません。
●キャリアアップ
転職しながら専門性を高めていく、そして自分の過去の経験を活かしながらキャリアを積んでいきます。私の夫も、結婚後に「今の会社で学ぶことはもうないから」と言って一度転職しました。
●環境を変えたい、自分の趣味を充実させたい
住んでいる地域の生活費が高すぎて引っ越す、そして新しい場所で仕事を探す、ということもあります。生活費のかかるハワイから、ラスベガスに引っ越してきたというのもよく聞きます。
自分の趣味を中心に考えて、そのあとに就職先を探す人もいます。例えば、スキーやスノボが好きだから、雪がたくさん降る地域で暮らすためにその付近で仕事探しするパターンです。
聞いた話では、とある社長が自然が大好きで、自然の近くで暮らすために東海岸からコロラドに会社ごと引っ越した、ということもあるそうです。なのでまず自分の住みたい環境を先に決めて、そのあと仕事を決める、というのもよくある話だと思います。アメリカって広いですし、色々な環境があります。
●不満がある、嫌ならやめる
職場でのストレスとか、人間関係とかが嫌で転職する人ももちろんいます。
そういえば、アメリカ人で就職した会社すぐ辞めちゃって、どうして?と聞いたら「ああ、あれね、覚えることが多すぎて辞めちゃった!」って、どんだけ簡単に会社辞めたんだ?と思いましたが、選ばなければまたすぐに就職先が見つかるんでしょうね。
日本は転職する人が増えているとは言っても、イメージがアメリカとは逆ですよね。1社に長く勤めた人の履歴書を見たら、「我が社でも長く働いてくれるのではないか」と考えると思います。
逆に転職が多いと「すぐに辞めてしまうのではないか」「順応性や忍耐がないのではないか」と考えるので、転職を繰り返すのはマイナスな印象の傾向にありますよね。
日本では一定の年齢過ぎたら転職が難しく、給料は勤続年数によるという形態がまだ多いです。
同じ会社内で違う部署を経験することもありますよね。いわゆる総合職ですが、自分は特定の職業に就いた、というよりは「その会社に就職した」という意味合いが強いです。
日本での平均勤続年数は約12年だそうです。日本人の引っ越し回数がアメリカと比較して少ないのは、転職回数が少ないこととも関係していそうですね。
スポンサードリンク
現代社会はテクノロジーが発達して、ほんとに目まぐるしいほどのスピードで日々変化していますよね。
日本もアメリカも、企業がずっと利益を出し続けるという時代ではなくなっているので、有名大企業に就職したとしてもこの先ずっと安泰な生活を送れるわけではありません。大手企業が倒産、ということが頻繁に起こっています。
アメリカは特に競争社会、実力主義の文化なので、自分が勝ち抜くためには向上心とか自分のスキルを磨き続ける、というのが大事だと書きましたが、就職したから、転職したから安心だ、ではなくて常に学び続ける姿勢は日本にいても、アメリカにいても必要なんだと個人的には思います。
アメリカにいて、良い風潮だなと思うのは、転職に対するメンタルブロックが低いところです。
私は現在37歳なのですが、日本だったら年齢を気にしてしまって、
転職できない
仕事がなかなか見つからないかもしれないから、不満があってもやめられない
という心理が働いてしまうと思うんですが、アメリカだともっとプラスに解釈できます。こういった所はアメリカに暮らすメリットと言えるのではないか、と私は思います。
他にも日本とアメリカの考え方の違いについてはこちらで書いています↓
●「日本と真逆の価値観!アメリカ人が仕事とプライベートを区別するワケ」
●「米在住の私が感じるアメリカ人がお金を貯金しないで使いまくる理由」
●アメリカで突然クビになっても気にする必要がない理由。日本&米国の解雇の違い
フィアンセビザ申請からグリーンカード取得までの流れと体験談はコチラでまとめています↓
アメリカ生活のリアルについてはこちら↓
アメリカの大自然についてはこちらでまとめています↓
英語への苦手意識を吹き飛ばしたい!↓
夫がアメリカ人になった理由などはこちらで書いています↓
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。