海外生活は思っていたより孤独。現地で誰もがぶつかる孤独とストレス
アメリカ生活が決まった時に、すでに海外暮らしをしている友人から、「海外暮らしって孤独だけどみんなそうだし、私もそうだから困ったときはいつでも連絡してね!」と言葉をかけてもらいました。
その友達は明るくて面白い人で、寂しいとか孤独という言葉とは無縁な感じがしていたので、彼女の発言に驚きましたし、「海外暮らしは孤独なの?なんで?いつも楽しそうに見えるけど、違うのかな?」と不思議でした。
でも実際に自分が体験してみてほんとにその通りだと感じています。
今回は私が感じた孤独やストレス解消法について、私の視点から書いてみたいと思います。
アメリカに渡り、現地生活で私が何に孤独でストレスを感じたかと言うと、
●英語ができない
●友達いない
●運転が怖い
●結果、家にいてやることがない、孤独を感じる
です。
最初の頃はソーシャルセキュリティの申請に行ったり、ビサのステータス変更の手続きをしたりと諸々の手続きに追われていいるので、気が紛れていたり目新しことにワクワクしているのですが、暫くすると寂しいとか孤独だ、そんな感情を抱くようになりました。
まず英語でストレスです。
家でテレビを見て英語のリスニングを向上させよう!とか、語学学校に行こう!と思って行動に移すんですけど、最初は数時間ずっと英語を聞いているだけでも疲れます。長年日本語の世界にいた為に、急に長時間英語漬けって、結構大変です。語学学校でクラス分けのテストするだけでもヘトヘトになってました。
英語ってちょっとずつ身について行くもので、すぐに上達しません。急にペラペラになるわけでもないし、現地に住むだけで流暢に話せる魔法があるわけでもないので、頑張っても頑張っても
「あー!もう!ワカラナイよ!!」
ってなるときもありました。英語出来ないことがストレス、出来ない自分へのストレス。1年くらいいれば英語ペラペラになる?嘘じゃんそんなの、全然なんないよって思いました。英語の壁は思っていた以上に厚いんです。
英語できないから、アメリカでの友達だってすぐには出来なかったです。私の場合は数か月くらいは出来るまでにかかったと思います。だから日本にいる日本の友達とラインをしていた時間の方が楽しくて仕方なかったです。
でもですよ。
日本の友達とも次第に距離が出来てきちゃったんです。
毎日のラインから数日おきになり、1週間になり・・。今では自分からしないと全然来ないです涙。
この時期は、
「寂しいよ・・」
な気持ちがかなりあって、精神的にきつかったです。
車の運転も得意ではなかったので、運転自体がストレスで、家に引きこもっていることが多かったです。
家にいる間、
「頑張ってるのに」とか、
「日本ではこうなのに」とか、
「日本語だったらできるのに」といった負の感情が常に渦巻いてました。
頑張りたいのに頑張れなかったり、わかっていても出来なかったりという時もあって、とてもつらかったです。
でもある日気づいたんです。
ストレスも孤独もあって当然なんです。
孤独&ストレスはあってあたりまえなんです。
だってここは生まれ育った日本じゃないんだから。
英語も上達するのに時間がかかって当然だったんです。渡米して半年とか1年くらいで英語ペラペラにならないです。日本人だって日本語を話すのに何年もかけてやっと話せるようになるじゃないですか。だからそもそも時間がかかるものなんですね。
友達関係も同じで、日本人同士だって友達つくるの大変ですよね。まして外国だったらもっと大変なのです。友達出来ないのは普通なんです。日本にいる友達との関係も、距離が離れるのが普通だったんです。価値観が合い、友情が続くのはラッキーなんです。本当に気が合う人なんです。
そう自分を受け止めたら私は気持ちがとてもラクになりました。
寂しい寂しい!→寂しい。でもしょうがない。
英語出来ない出来ない!→私は英語が出来ない。やれることをやるしかない。
と認めて受け止めました。
そうしたら寂しい寂しいと思わなくなりました。渡米前に友達が言っていた意味が、その時やっとわかったんです。
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ストレスや孤独って多分、どんな人でも感じます。感じない人はいないと思うので、まずはあなただけではない、ということ。そしてあって当然ということを忘れないで下さい。そんでもって、海外ではなくて日本にいたとしても、孤独やストレスはあります。
それに海外暮らしが長くなって経験を積んでも孤独、ストレス自体はあります。初期の頃とは違うタイプのものになってきますが、要は対処法を知っておくと良いのかもってことです。
●少しの成長でも自分をほめる
まずは小さなことでオッケーですので、自分のことを肯定してあげてください。
今日は自分から話しかけた、一人で出かけた、苦手だけど電話を取ってみた、そんなことでも私は自分を褒めてます。近所の郵便局に行って手続きをしただけでも「自分一人で行けるじゃん!」と思ってます。
アメリカに遊びに来た母を車に乗せて近所のスーパーに連れて行ったら、「車の運転技術私より上手くなったね!」とびっくりしてました。日本では全く運転してなくて、運転したとしてもぶつけたりしていたので(コツンくらいですが)、そういってもらえて嬉しかったですね。
ほんのちょっとでいいので、自分を褒める時間を作ってみて下さい。
●解決策を考える
どうしてストレスを感じるのかがわからないと繰り返し同じことが起きるので、アメリカ生活がストレスであっても、アメリカ生活の「何がストレスなのか」を自分で知っておくことは大事です。
例えば、日本人の友達が欲しいのか、それとも日本人に限らず気の合う友達が欲しいのか。突き詰めていくと、対処の糸口が見えてきます。
●とことん何かをやる
とにかくひたすら何かをやり続けることで、孤独からは解放されます。忙しくしていると、寂しいと思っている暇が無くなります。
アメリカで夫のレストランを手伝い始めた時に忙しくなり過ぎて、孤独&寂しいという気持ちは一度も沸き上がってきませんでした。トコトン何かをやっていてら、技術なり、コツなり、自分に何かが身についていると思うのでお勧めです。
ただし孤独は湧いてこないものの、ストレスだけはものすごかったですけどね・・。
●考えすぎない、未来を想像する
夫によく
「深く考えすぎなんだよ」
って言われてました。
自分はネガティブなので、考えすぎないようにはしてます。昨日の失敗とか、誰かのマイナス発言とかは反省はして、あとは基本忘れるようにして、先の明るいことを考えるようにしてます。考えそうになったら、強制的に違うことを考えるようにしてます。強制的に頭の中で話題を変えます。ウジウジ悩む時間が減るので、私は結構この方法が合っています。
失敗は絶対に避けて通れないです。失敗した後が大事で、その後どう対応するかだと思います。
とはいえ、こう思えるようになるまでに私は時間がかかったし、今もやっちまった!とウジウジしますが、でもこれに気づいただけでも私は良かったです。
●おいしいものを食べる
美味しいものを食べると幸せな気分になりますよね。海外だと美味しい食べ物を探すのも大変ですけど、私にとってはやっぱり和食ですね。餃子なんか最高ですね。好きな映画でも見ながら食べて、そしてエネルギーチャージです!
食べて解決って、そんなのストレス解消法になるか!って思うかもしれないですが、食べ物と心って結構密接な関わり、あると思いますよ。
「コレ、日本で食べてたやつ!」
なんか嬉しくなりません?
●寝る
自分、寝ることがかなり好きなので、寝れば70パーセントのストレスは解消できてますね。寝て忘れる。私は寝ることが好きですが、結局は自分の好きなことをするとストレス解消になると思います。
●友達に話を聞いてもらう
日本の友達に電話して愚痴を聞いてもらったりということは以前はしていたんですが、最近はしなくなりました。なぜかと言うと、解決策にならないのかも?そんな愚痴言っても、相手が困るだけかも?と思うようになったからです。
でも話を聞いてもっていると、基本解決策は何もないといっても、一時的に気持ちはスッキリすると思います。相手が受け入れてくれる人だったら尚更話して良かったよ、私の気持ちわかってくれてありがとう、私にはこんなに心強い味方がいるんだから、また頑張ろうと背中押してもらえたり。
話を聞いてもらいたくなったら、アメリカに自分よりも長くいる人や経験がすでにある人に聞いてもらうとアドバイスが貰えて良いかもしれませんね。
私が過去に在住歴長く信頼できる人に寂しいと相談したら、
「それはあなた、暇なのよォ」
ってバッサリ言われましたけどね。まあ、あながち間違ってなかったですけどね。
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上手く自分の気持ちと向き合って、少しでもより良い快適な海外生活なるといいですよね。私が感じたような、「英語ができない、友達いない、運転が怖い、結果、家にいてやることがない、孤独を感じる」というのは多くの方が思っていることだと思うし、あなただけじゃないです。むしろ、誰もが通る通過点なので、みんな同じなんです。
ここをどう乗り越えていくかです。
これらを克服できたらとても成長できると思うし(別人になってると思います。)、この山を登るだけの価値は十分にあると私は思います。
●「海外生活で自分の居場所なかった私が見つけた居心地の良い場所の見つけ方」
アメリカ生活に興味ある方はこちらもどうぞ↓
アメリカの大自然についてはこちらでまとめています↓
英語への苦手意識を吹き飛ばしたい!↓
ラスベガスについてはこちらでまとめています↓
ラスベガスに来たらグランドキャニオンは観光必須!
コメント
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こんにちは。ネットサーフィンでたどり着きました。
>「それはあなた、暇なのよォ」
これは明言といってもいいですね。言いえて妙。私も海外在住で友達も知り合いもおらず、パートナーは仕事漬け(しかも借金まみれ)で心理的に辛い時期が10年以上続きましたが、現地で仕事を探すのが難しかったので(現地のディプロマを要求されたので)なんとか見つけた日本企業との仕事でこれまでやってきました。その仕事もコロナ後にほぼなくなって、新しいことを見つけないといけなくなり、またふりだしに戻った感じ…。
日本人の友達探すのは結構難しいですよね。まず話題や環境が共通しないといけない(「日本人」は共通項ではない)。現地の人も、近所だからといって話をしてくれるわけではないし(日本も同じ)、意思疎通ができてなくて、相手が思いもよらない(身に危険を感じるような攻撃的な)反応をしてくることもあります(性格に難があるかどうかは外見では分からない)。
海外在住者の記事はキラキラしたものが多い中、真実が書かれていて好感が持てました。私は欧州在住ですが、アメリカも大変だろうなと思います。別の記事も拝見しますね。
まるさん、こんにちは。メッセージありがとうございます。
「それはあなた、暇なのよォ」とアドバイスをくれた人は「必死だったから」と言っていました。今はゆったりと老後を送っている彼女の姿を見ると、そんな時代があったことすら想像が出来なかったので驚いたのですが、無我夢中で頑張っていたんだと思います。外国で生活を送っている人たちは時期が違えどきっとみんな同じなんでしょうね。そういった面が見えない・見せいないだけで、本当に頑張っていると思います。それは日本人ではなくても・・。まるさんも欧州で10年以上、投げ出すこともせずに頑張っておられるとのことですごいなと思います。コロナで今は耐える時期、私も同じですよ。だから息抜きしながら、一緒に頑張りましょう!
友達を探すのは難しいですよね。信頼関係を築ける人と出会うのが特に。友達ができるまでが辛くてそんな自分をも受け入れられないことがまた辛かったですが、最近やっと自分を受け止めることができるようになりました。それがほんと過去最近の話だというのが恥ずかしいんですけどね(笑)。
海外生活はキラキラしたものだと私も思っていました。そういったものもあるけど、でも実際はそうではありませんでした。きっと多くの人が感じていると思います。最近、ブログを書けなくて止まっていたのですが、まるさんからのメッセージを読んでまた書こうと思えました。メッセージを下さってありがとうございます。