アメリカ国籍を取得した夫が高校から海外に留学した理由
私の夫は日本で生まれて日本で育ち、見た目や考え方も含め、純粋な日本人です。でも今はアメリカ国籍を持ち、アメリカ人として現地で生活しています。
簡単に経歴を話すと、中学までは日本、高校からアメリカに行き、アメリカの大学を卒業し、その後日本で一度就職するも再度渡米。アメリカで仕事を探し、永住権(=グリーンカード)を取得、そのあとは自分と結婚する為にアメリカ国籍を取りました。日本は2重国籍を認めていないので、日本国籍は放棄しました。
アメリカ人と結婚された日本人女性なんかは、日本国籍からアメリカ国籍に変えている人も結構いますが、アメリカ国籍を取る日本人自体は割合的には多くないと思います。
理由としてはグリーンカード(=日本国籍)を持っているのであれば、アメリカで制限がなく働くことができますし、アメリカ国籍を取る必要が特にないからです。仕事して現地で生活するだけであれば、グリーンカードとアメリカ国籍で、大きな違いはありません。
(アメリカ国籍取るメリット・デメリットについてはこちらを参考にして下さい。→ http://america2go.net/2019/02/04/citizenshipmeritdemerit/)
私たちの場合はアメリカ国籍を取得した方が、フィアンセを呼び寄せるのが早いので、便宜上夫がアメリカ人になりました。
今回はそんな夫がそもそもなぜアメリカの高校へ正規留学したのかを書きます。
◆彼が高校からアメリカに行った理由
●小さいころから旅行に連れまわされ、海外に興味があった
彼は正規留学ということで高校からアメリカへ渡っていますが、それは海外に興味があったから、という理由が1つあります。
ではなぜ興味があったのか?何かきっかけがあったのか?
それは両親の影響がありました。
彼の両親は子供のころから彼をよく旅行に連れて行っていました。小学生から中学生の間に、国内だけでなく、ロシアやヨーロッパに旅行していたそうです。お城など歴史的な建築物もそうですが、スキーや山登りもかなり行っていました。
車を使った旅行ではなくて、列車や飛行機を使った旅行を出来るだけしていたのですが、理由は車だと家族だけの空間になってしまうけど、公共の乗り物に乗れば、人との触れ合い、それこそ現地の人との交流が少しでもあるのではないか、と両親が考えていたからです。
その予想通り、寝台列車の旅行などでは子供が勝手に知らない他の乗客と遊んでいる、というようなことがあったそうです。
国内、海外旅行に頻繁に行った為に、海外への興味関心が彼の心に生まれていたということで、今でいう旅育と同じだと思います。
もちろん両親自身も旅行が大好きだったそうですけどね。両親の影響を受けた、ともいえるかもしれません。
●アメリカの映画や音楽が好きだった
彼はアメリカの映画や音楽が好きで、その影響でアメリカ文化に対して興味が生まれたというのがあります。興味と関心、そして憧れもあったようです。映画は結構好きで、割と詳しく、たまたまつけていたテレビで映画が始まると、夢中で見てしまうことがありますね。飛行機の移動中、私は割と寝てるんですが、機内で見ることができる映画を、それこそずーっと見てます。(笑)
●日本の高校が面白くなかった
実を言うと、日本の高校に一度は入学はしました。でも、彼的には入った高校が面白くなかった。
友達がいなかったわけではないですが、自分の希望していた高校ではなかったのも理由の1つだと思います。要するに、行きたい高校に入れなかった。
私自身も大学受験の時に失敗して、行きたくない大学に嫌々行っていたので、その気持ちはわからなくないです。友達が出来なかったわけではないけど、自分の考えていることと合わないな、と思うことが正直ありましたし、入学して最初だけならまだしも、1年経っても、嫌だという気持ちがずっと消えませんでした。結局は編入試験を受けることに決めて、自分の行きたかった大学に3年から入りなおしました。
嫌で嫌で本当に我慢が出来なければ、人ってそこから絶対に飛び出します。恐らく彼も、同じような気持ちだったのではないかな、と思います。
もし彼がこの時、行きたかった日本の高校に入れていれば、アメリカには留学していなかったかもしれません。受験に失敗したことが、大きな転機になったというのはありますね。
◆彼の取った行動
アメリカの高校に行きたいと真剣に思い始めた彼は、親に内緒でこっそりと留学の資料を取り寄せたり、本を買ったりして自分で留学について調べまくったそうです。
自分の希望を親に打ち明けた時はそこまで反対されなかったこと、むしろ彼のおじいさんが留学に賛成した為、それが彼の背中を押しました。
でも両親、特に母親の心配、心労はとてつもなかった、と後から義母に聞きました。それはそうですよね、15歳で1人でアメリカにいくわけですから。
アメリカの高校に送り出した後も、心配で心配で、ご飯がのどを通らなくて、体重が一気に落ちたこと、少しでも現地での様子が知りたくて、電話を掛けたら電話代が10万円になっていた話なども聞きました。遠く離れたアメリカで、自分の息子が元気にしているかどうか、心配でたまらなかったのは想像がつきます。
とはいっても日本の高校の先生からは、アメリカへ行くことは反対されたみたいで、「交換留学でもいいんじゃない?」と提案されたそうです。先生に反対されても決意が揺らがなかったので、よっぽど決意が固かったんでしょうね。
ビザを取るのにアメリカ大使館に1人で行って、面接官に「日本の高校行けばいいじゃない、どうしてアメリカの高校にいくの?」ってちょっと意地悪な質問されたり、質問に上手く答えられなくて、怒られたりしもした経験があるようです。
それにしても15歳でアメリカ大使館に1人で行くっていうのもすごいですよね。私は32歳の時に初めてアメリカ大使館に行きましたが、大人でも緊張しましたから・・。
もちろんそのあとは母親と、留学斡旋業者さんとも一緒に大使館へ出向いているんですけど、一人でどんどん行動してしまう、というのは割と若いうちかたあったのかもしれません。
◆アメリカの高校生活
いきなり海外行って、英語ってついていけたの?と私は疑問に思ったので聞いてみたところ、大変だったというよりは、彼にとってはアメリカでの高校生活はとても楽しいものだったそうです。
だから夏休みに日本に帰国する友達がいる中で、彼は一時帰国もしませんでした。
恐らく、英語を身に着けるということ自体は大変だったと思います。でも彼にとっては、それが苦労ではありませんでした。そして現地生活にも必死に順応したんだと思います。
海外生活も人により、合う合わないがあると思いますが、彼の場合、すごくマッチしたんのでしょうね。
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◆そしてアメリカの大学へ
現地の高校を卒業したらその後はアメリカの大学へ行くかとか、日本の大学に行くかなど考えると思いますが、彼はアメリカの大学に進みました。これも特に迷わなかった様で、理由はやっぱり、
楽しかったから。
アメリカの大学に行った方がいいな、と自分が感じたからだそうです。そんなことがあって、彼は高校と大学をアメリカで過ごすことになったのです。
◆余談
日本の高校に一度は入った彼ですが、日本の高校の籍は残してあり、休学にしてアメリカに行ったそうです。もしかしたら日本に帰ってくるかもしれない、と思ったお母さんは、休学の手続きをしていました。本人はそんな手続きをしているなんて、全く知らなくて、後から聞いたそうな。
お母さん的には、「もしかしたら、現地で馴染めなくて帰ってくるかもしれないし・・」って思ったんでしょうね。そうしておけば、何かあってもすぐ日本の高校に戻れますもんね。
また彼には妹がいるのですが、家族旅行で一緒に海外旅行にたくさん行っていたハズなのに、彼女は海外に一切興味なし。(笑)
兄弟でもどこで何に興味を持つかは全く違うものなんですね。
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