ラスベガス在住の私がお勧めのデスバレー回り方と観光スポット・見どころ
デスバレー国立公園はネバダ州とカリフォルニア州の州境にあり、ラスベガスから車で3時間弱で行ける大自然です。公園の特徴簡単に言うと、夏は極端に暑く、極端に海抜が低くて、そして極度に乾燥している現実離れした世界です。
名前が「デスバレー」なので、ちょっと怖い感じの公園なのかな、死の危険があるのかなと感じますよね。
実際は時期を選んで普通に観光している分にはそこまで危険な所ではありません。
でも夏は50度を超える地獄の様な暑さ、塩分を含んだ土地、年間降水量が少ないことから、生き物が簡単に生きられない場所なので、そういった意味ではまさしくデスバレーなのです。名前だけでも興味を引く国立公園だと思います。
今回はデスバレー国立公園のお勧めルート・見どころを紹介します。
今回、ラスベガスから車で東南方面からアプローチしています。黄色い矢印のコースで今回は行ってみました。景色が良いルートとのことでこのルートを選んでいます。
(NV-160 →Pahrump→NV-372→Shoshone→CA-178 )
見どころもこのルートに沿って紹介しています。
尚、行ったのは5月ですが、5月でもかなり暑く、日差しが強い上に日陰が全然ない観光地なので、デスバレー行くなら冬季が適しています。
デスバレーの見どころ
バッドウォーター=悪い水、という名前って変わっていまよね。白っぽく見える地面は塩を含んでいる為です。もともとは塩水の湖があり、水分が干上がってこのようになったのだそうです。塩分が多くて使えない湖の事をかつては「悪い水」と呼んでいたのですね。
塩干潟を歩くことが出来るのでぜひ散策してみてください。多くの観光客が歩いた為に、道路みたいに固められており、歩きやすいです。この道に終わりは無いので適当に楽しんだら引き返します。
塩干潟のドアップ写真。塩が土から噴き出ているという感じ。当たり前ですが、しょっぱい~。舐めたんかい?ハイ、舐めてみました。
もう一つ、バッドウォータ―で見逃さないで欲しいのが、岩場にある「SEA LEVEL」の標識。
バッドウォーターは海抜マイナス85.5m地点という、ちょっと信じがたい場所でもあるのです。
デスバレーの近くにはアメリカ48州の最高峰、マウントホイットニーがあるのがまた不思議。
赤い丸で囲ってあるところに標識があります。肉眼でも標識がわかりにくいのに、カメラ越しだともっと大変でした。
よーく岩場を凝らしてみて下さい。
尚、簡易トイレがありましたがボットンです。入ろうとしたのですが、ちょっと勇気が足りなかった(笑)。
デビルスゴルフコースは塩を含んだ荒地の事です。
よく見てみると塩の結晶が凄い!
デビルスゴルフコースの中を歩いてもいいのですが、歩くのが結構難しく、転んで傷を負ったり骨折することもあるので入らない方が無難かもしれないですね。
アーティストパレットでは緑や青、紫などカラフルな岩山が見えます。デスバレーは草木がほとんどないので、色のついた岩肌や山肌を綺麗に見ることが出来ますよ。
岩がカラフルな理由は、その昔、火山が何度も爆発し灰や鉱物がたまり、それらが熱や水、酸素などによって科学的に変化していったからだそうです。このあたりの岩は、鉄、アルミニウム、マグネシウム、チタン、赤鉄鋼や緑の亜鉛素酸塩を含んでいます(銅は含んでない)。
ちょっとずつだけど、長い年月をかけて鉱物が変化していっているので、次に訪れるときはまた違った色をかもし出しているかもしれませんね!
ゴールデンキャニオンにはトレイルがあるので、ここから少し歩いてみるも良いですね。
自分達も少し歩いてみたのですが、暑くてちょっと無理でした。5月でもデスバレーは暑いのですよ・・。
ゴールデンキャニオンなだけに、金色の岩で見事でしたけどね。
いろいろなポイントを先に訪れてから、やっとビジターセンターへ到着しました。この日の気温32℃(=90℉)。
デスバレーは他の国立公園と違って、公園の入り口に料金所がありません。ですのでビジターセンターに寄って料金を支払い、パンフレットを貰ったりします。
ビジターセンターには綺麗なお化粧室もありますし、エアコン効いているので、ちょっと一休みするのにも良いです。
ザブリスキーポイントは本当に見事です。あたり一体が黄色になっていて美しい光景で見とれます。黄色というか、金!黄金色ですね!
デスバレーには3回訪れているのですが、自分はザブリスキーポイントが1番好きかも。
ゴールデンキャニオンとザブリスキーポイントはどちらも似たような色をしていますが、場所が近いから地質も似ているんですね。
次回はザブリスキーポイントーゴールデンキャニオン間のトレイルを歩くというのも良いかもしれないです。
ザブリスキーポイントから見た駐車場。駐車場から坂道を歩いて登ります。
ザブリスキーポイントのやや南にTwenty Mule Team キャニオンがあり、車で走ってみました。
ガイドブックに載っていない所だからか、車が1台も走ってません。貸し切りです。
でもそんなドライブも楽しいものです!
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ダンテスビューは標高1669mにある展望台です。ここから景色を眺めると、デスバレーがどんな地形をしているのかわかるのです。
谷を囲む山々は3000m級。ダンテスビュー自体は標高が高いので、涼しかったです。
写真の白い部分は先ほど見たバッドウォーターです。塩の量が思っていた以上に大量なのに驚きです。
デスバレーはカラカラに乾ききった大地なので、水なんてないだろう、と思っていましたが、小川が流れていました!
といってもさすがデスバレー、塩分のある小川です。
水の温度はぬるかったです。やっぱね~。
よく見たら小川には小さな魚がたくさん泳いでました!!なんと数千年も生き延びている種族みたいです。
歩きやすく舗装されているのですが、日陰が無い・・。
デビルスゴルフコースもそうでしたが、こちらも「デビルスって何だろう?」と気になる名前がついてますね。草がまばらに生えている光景なのですが、この草はアローウィードと言うそうです。
写真だとわかりにくいのですが、アローウィードは根っこが地面から出て丸見えになっています。
普段の生活で根っこがむき出しになる植物を見ることはあまりありませんよね。でもこれは植物が砂漠で生きる為の知恵なのですね。
普通じゃない、変わっていることが「デビルス」の名前の由来であり、とうもろこしの収穫時に見かける束ねたコーンに似ていることからつけられたそうです。
でも観光客、この場所を結構素通りしてましたね~。あまりここに寄っている人、いないみたいです。
砂丘って普段見ないせいか、とても神秘的に見えるのは私だけでしょうか。
奥に行けば行くほど、草木が全くないアラビアの様な砂漠が広がっています。結構広いですよ。
コロラド州にグレートサンドデューン国立公園があり、そこも砂丘です。規模で言えばそちらの方が大きかったですが、デスバレーの砂丘もなかなか広いです。
モザイクキャニオンにはトレイルがあって、少し歩いたのですが、狭い道を歩いたり、モザイク模様の岩が現れたりと楽しかったです。
岩がツルツル、すべすべで気持ちいいです!大理石だそうです。
モザイクの岩。
ビッグホーンシープが多いエリアとのことで、いないかな?と思いながら歩いたのですが、残念ながら出会えませんでした。
デスバレーは生き物の気配ってあまりしないのですが、実は多くの生き物が暮らしているそうですよ。
100年以上も前に金鉱山の発掘で栄えた町ですが、今はゴーストタウンになっています。
こんな荒地に何千人も暮らしていて栄えていたなんて、凄いですよね。
こういったゴーストタウンって結構アメリカであるのですが、ゴーストタウン巡りしている方もいるとか。興味深いけど、自分はゴーストタウン巡りより、国立公園巡りの方がいいな。
と、日帰りで今回行けたのはこの辺りです。でもまだまだ見どころはたくさんあります。
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乾いた大地に石が動いたような跡があり、ナゾを呼ぶ光景。現在はこの現象の理由は解明されていますが、数年に1度だけ起こる超珍しい現象だそう。
ビジターセンターのあるファーニスクリークから片道4時間かかります。しかも悪路。ここに行くツアーって中々無いのではないかと思います。私も行ってみたいんですけど、普通の車じゃ行くの大変みたいで、まだチャンスがありません。
(出典:https://www.nps.gov/deva/index.htm)
色のついた地層やゴーストタウン、岩壁が迫るエリア等があります。
(出典:https://www.nps.gov/deva/index.htm)
銀の精錬をする為に燃料が必要とされ、1877年につくられました。大きなハチの巣みたいですね。
以上デスバレーの見どころでした!
デスバレーには、カリフォルニア州にあるのですが、端っこに位置しているため、ネバダ州のラスベガスから行くパターンが多いです。
ラスベガスからデスバレーまでは車で3時間くらいです。
デスバレーへの行き方はこちらで詳しく書いています。車での行き方と、おすすめツアーをまとめています⇒「3度デスバレー国立公園へ行ったマニアが行き方とお勧め観光ツアーを紹介」
私はデスバレーには3回行っています。
5月、7月、12月にデスバレーに行ったのですが、やはり冬が良かったです。暑いと正直、観光が出来ないです(笑)。
7月にデスバレー行った時の記事は、宜しければこちらを参考にして下さい⇒世界最高気温のデスバレーに真夏にドライブした体験エピソード暑くて死ぬかと思いました。
5月でもかなり暑かったので、行くなら日焼け対策をちゃんとすることをおおすすめします。
デスバレーはの特徴は、極端に暑い、極端に海抜が低い、そして極度に乾燥しているという異次元な世界です。そういった地形を見るのはとてもおもしろいと思いますし、木が全然生えてないとか、日本と全く違うのも興味深いですよ!
生き物の気配があまりない「デスバレー」という空間を、是非楽しんでもらいたいなあと思います!
ラスベガスのホテルについてはこちらで書いています⇒意外に安いラスベガス高級ホテル!私のお勧めホテル勝手にランキング
アメリカの自然好きな人にオススメな本についてはこちらで書いています⇒アメリカ国立公園好きな私のおすすめガイドブック!人気「地球の歩き方」3冊比較みんな知ってる本ですけど、私もこの本には毎回助けられています。
ラスベガスについてはこちらでまとめています↓
ラスベガスに来たらグランドキャニオンは観光必須!
アメリカの大自然についてはこちら↓
アメリカ生活に興味ある方はこちらもどうぞ↓
コメント
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初めまして、小林と申します。
大変参考になりました、6月中旬にLAから一泊してデスバレーへ行く予定です。
心配なのがgoogle map頼りで行くため通信の状況がどうですか?
又、上記レポートの地図がとっても分かり易いのですがどうやって購入されたのですか?
グランドキャニオンからモニュメントバレー、ブライスキャニオンなども行く予定です、
この辺の通信状況も出来ればお願いします。
いきなり勝手な質問ですが、宜しくお願いします。
はじめまして、小林さん。コメントありがとうございます。ブログを読んで頂き嬉しいです。6月中旬にデスバレーに行かれるのですね!まず通信の状況ですが、最近、国立公園めぐりができていないこともあり、確信をもって断言はできないのですが、通信の状況は場所次第ではないかなと思います。ビジターセンターやホテルが集まっている場所はネットが繋がりやすいかと思います。自然しかなく、車どおりがあまりないようなところは通信が繋がりにくい可能性はあります。ぼやぼやっとした回答になりすみません。地図についてはどの本から引用したか忘れてしまったので、自宅に戻り次第(5日後には戻れると思います)、確認してこちらのコメント欄を通じてお知らせしますね!
小林さん、こんばんは。記事に掲載していた地図は、『地球の歩き方(2017‐18)-アメリカの国立公園』からの引用でした。その本の、デスバレー国立公園の欄P261の地図になります。ご参考になればと思います。なお、この本によると(2017‐18の本なので情報は古いですが)大きな公園のビレッジでは携帯が通じるが、そこから離れると通じなかったり、スピードが遅くて使い物にならない場合もあるのであまり期待しない方がいいとのことです。おそらく、現在もそんなに大きくは変わってないと私は思います。6月のデスバレーは40度以上とかなり暑いですが、気をつけながら楽しんでください!