トランプが最高裁判事の任命にこだわる理由。何がなんでも選挙を勝ちたい米大統領
アメリカの最高裁判事に、エイミーコニーバレットさん(48歳・保守派)という女性が任命されました。
ギンズバーグさん(リベラル派)が亡くなったため、後任にあたる人。
これがいろいろと物議を醸し出しました。
最高裁判所の定数は9人(終身職)。
最高裁判事は、大統領が指名し、議会が承認
大統領が指名しても、不適当として議会が拒否することもありますが、選ばれる人はどうしても民主党か共和党寄りの考えを持った人になります。
今回、共和党のトランプ大統領が指名したので、当然エイミーさんも共和党の考えをもっています。
アメリカで起こるいろいろな問題は、最高裁の判断により決まることが多いです。例えば、
・移民の問題
・妊娠中絶
・マイノリティ
・医療保険制度
・人種差別問題
・死刑について
・公共の場での宗教
国民の日常生活に深く関わるテーマばかり。でも民主党と共和党で上にあげたトピックにおいて180度考えが違うため、選定を巡る政治争いは激しさを増してきています。
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ギンズバーグさんが亡くなった空席分を、トランプ大統領が指名し、今後議会の承認を得る、という流れは全く問題はありません。
問われていたのは、そのタイミングだと思います。
トランプ大統領は11月の選挙前までにすべての手続きを終了したがっていました。
バレットさんが上院で承認されれば(承認されました)、判事9人中、6-3で保守に傾むきます。
11月の大統領選挙でなにかもめた場合は(郵便投票とか)、最高裁が判断を下すという可能性がありますし、自分に有利に動くことをトランプは目論んでいるのだと思います。
判事の中には穏健派もいますから、トランプはそこをがっちり固めたいのかなと思います。
「それってどうなの?」と思う政策でトランプが提訴されても、最高裁で勝利することが可能になりますし、実際、メキシコの壁で国防費を充てるときもそうやって勝ってきました。
6-3になれば思想が偏るという批判もあり、民主党は「裁決は選挙後にすべき!」と主張していました。
それは亡くなったギンズバーグさんの遺言でもあります。
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私は判事の選任方法についてよくわかってなくて、民主党系の判事が亡くなったら、民主党系の判事が就くのではないのかと勝手に思ってたのですが、そうではないんですね。
すでに共和党の判事の方が多いのに、任命を急ぐ必要があるの?と思いましたが、そこはトランプの「選挙で何が何でも勝ちたい!」思惑があると知り、納得しました。
選挙で勝つ為には人の尊厳とか大統領の威厳とかは後回し、国民がどうなろうとどうでもいいのかな・・と私は感じました。どんな手段を遣っても次の選挙で勝ちたいのがミエミエ。
隠すことすらしてないけどね。笑
それとも負けるのを恐れてる?
5-4と約半々だったら、民主党と共和党どちらも納得いく結果が出せそうだと思うのですが、6-3だと思想が偏るので、反対側からはかなりの不満が噴出しそう。
例えば、選挙を待って、勝った方が任命すればいい話。勝てばいいだけの話。
トランプにとって、人徳的なことはどうでもいいんでしょうけどねw
オバマ政権のとき共和党は「後任判事は新しい大統領が指名すべき」って主張してて、残りの任期が少なかったオバマさんは、見送った経緯があるのになあ。
ギンズバーグさんのお葬式に、トランプが現れて、国民からヤジを飛ばされたのは、トランプが今までしてきたこと、これからしようとしていることを考えると、私は当然じゃないかなと思います。ギンズバーグさんの棺の前でうるさくヤジを飛ばす事自体についてはどうかと思いますが、それほどまでにトランプはヒドイんじゃないかと。
トランプが当選した当初、びっくりしましたけど、でも大統領になったんだから、そんなに外れたことはしないのではと思ってました。でも最近は笑えないことが多いですし、敵を多くつくりすぎているのでは?と感じました。
過去に、最高裁判事のロバーツさんに対して「オバマ判事」とツイッターで叩いていたのも大人気ないわあw
ロバーツさんは一応、保守派。
これに対してロバーツさんも言い返しているのですが、大統領のツイッターに判事が反応すること自体が異例みたい。これはロバーツさんが異常なのではなくて、トランプ大統領が普通ではないことの表れではないかなと思います。
判事って冷静ですし、公平に裁くことを仕事としている以上、誇りをもってされていると思います。
自分に気に入らない判定をしたからといって、そういう人達に向かっていうセリフとして、私はふさわしくないんじゃないのかなあと思いました。
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