有名なサウスダコタの観光地クレイジーホース!アメリカの巨大な岩彫刻に疑問
サウスダコダ州にある巨大な顔の彫刻は、マウントラシュモアだけではありません。クレイジーホースという、スー族の英雄が岩に彫られています。
クレイジー・ホースの彫刻は、マウントラシュモアに対抗するかのように1948年に制作が始まりました。
とは言え70年以上が経過した現在も、まだ出来上がってはいません。
でも有名ですし、せっかくなので足を運んでみることにしました。
クレイジー・ホースの記念館の入り口です。中にはネイティブ・アメリカンの肖像画や、生活にまつわる展示物などがたくさんあります。
記念館からみるクレイジー・ホース。岩と館は1.2kmくらい離れています。
拡大してみると・・
柵や工事の車が見えました。
わかりにくいんですけど、顔の長さだけで26mくらいあるんですって。デカ!
マウントラシュモアの彫刻より遥かに大きいですね。
クレイジーホースの彫刻を担当した・ジオルコウスキー(Ziolkowski)は、マウントラシュモアを彫刻した、ボルグレムのアシスタントをしたことがある人なんですって。
完成するとこんな感じになります。
ジオルコウスキーは1939年ころに、ヘンリースタンディングベアという名のラコタ族の長から、「ネイティブ・アメリカンのモニュメントを作って欲しい」と依頼されます。ジオルコウスキーは非営利で、なおかつ教育や文化のためにつくることを約束し、政府の援助を受けずに、クレイジーホースの彫刻に取り掛かります。
ジオルコウスキーの奥さんのルースは、クレイジー・ホース計画の前からジオルコウスキーの仕事をお手伝いしていた人。
1982年にジオルコウスキーは74歳で亡くなりましたが、妻のルースにスケールモデルと、クレージーホースを完成させるまでの計画を記した本を残しました。
目や鼻、口などがくっきり彫られたのはジオルコウスキーが亡くなった後。クレージーホースの顔は1998になって完成しました。工事が始まってから50年後です。
ルースは2014年に亡くなり、クレイジー・ホースの団体は子供や孫達に引き継がれました。
この白い銅像は、実物の1/34のサイズ。
比べてみるとこんな感じです⇓
まだ完成にはほど遠いですね。
1948年にスタートさせているにも関わらず、顔面しか出来上がっていないですし、いつ出来上がるのかなあ・・。
私の夫がかなり前にここに来ていて、その時と様子が変わってないと言っていたので、まだ暫くはこのままなのかも。
ブルドーザーやクレーンなどの重機や、高いところに登る道具なども必要になるので、この作業を一般の人から資金を集めて進めるのは大変なのかもしれないですね。
なお、館内はとてもきれいで、カフェもありますし、ネイティブアメリカンの方が踊るイベントもあったりします。
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オープン
9AM〜5PM
入館料
車1台(1人)・・12ドル
車1台(2人)・・24ドル
車に3人以上・・30ドル
※2021年の5月下旬から値段が上がるので注意してください。
クレイジーホースの近くまで行けるツアーもあります。詳しくは公式サイトで確認してください。
クレイジーホースはマウントラシュモアと近くて、車で約30分の距離です。385に出て南へ向かいます(地図が大雑把ですみません)。
ラピッドシティからクレイジーホースまでは車で1時間くらいです。
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クレージーホースでは国営でもなんでもないので、彼らが独自に入館料を決めています。館内はきれいですし、展示物が多くあったり、ネイティブアメリカンの文化や伝統を学べる空間であるのは間違い無いのですが、長年に渡って岩を彫る工事があまり進んでいないのが少し気になりました。
敷地が広いですし、ここを守ったり、運営していくだけでも大変お金が掛かりそうだとは思うのですが、入るときに一般人から徴収したお金はどこへ・・?と感じてしまったのが正直なところです。
彫刻の作業が、20年前と何も変わってないよ!と感じている人も多いと思います。
完成させるのが目的ではないのかな?いや最終的には完成することが1つの目標でもありますよね?
ここに訪れたことで人類の対立とか白人による征服など考えさせられたりはしましたが、私は素直な気持ちで観光は出来なかったです・・。金儲けなんじゃと感じてしまいました。
私はひねくれているのかもしれない。
なお、ラピッドシティを拠点に近くにたくさんの観光地があるので、合わせて回るといいと思います。
マウントラシュモアについて⇒岩に刻まれた4人のアメリカ大統領の顔!マウントラシュモアの見どころと光と影
デビルスタワーについてはこちらもどうぞ⇒まるで切り株!不思議な形デビルスタワー国定公園の見どころと成り立ち
バッドランズ国立公園についてはこちらで書いています⇒予想外に超絶景!バッドランズ国立公園の見どころと観光スポット【サウスダコタ】
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