コロナの影響を受ける航空業界。デルタ航空の取り組み等アメリカ在住の元CAが思うこと

コロナウィルスが世界中に広まっている現在、その影響を最も受けている業界の1つが航空業界。

 

9.11のテロ以来の大ダメージ、その時以上かもと言われるほど状況は深刻です。どの航空会社も状況は同じで破綻の恐れもあり、米系航空会社は政府に支援を要求しています。

 

ほんの数カ月前までは米系航空業界には良い風が吹いていて利益が上がっていましたよね。

 

コロナウィルスの影響で1月下旬から需要が下がり始めて、その影響は徐々にというよりは急に加速した感じで、今は一気に逆風です。

 

3月にトランプ大統領が一部のヨーロッパからの渡航を禁止した影響、また各国が封鎖している影響がとても大きいと思います。

 

航空業界だけが苦しいわけではないですが、私は元航空会社社員なのでやはり心配ですし、こんなにも短期間で状況が一変するなんて本当に怖いです。

 

今、多くの米系航空会社は40%輸送量をカットなど、稼働率を下げて運航、支出削減、多くの飛行機を駐機、一時解雇を募ったりと対応に追われています。

 

デルタ航空に関しては、約300機が駐機している状態だそうです。デルタは800機以上飛行機を保有してますが、そのうちの300機っていったらJALやANA が持っている機体数とほぼ同じです。それが停まっているって中々想像が出来ないですが、とにかく厳しい状況というのはわかります。

 

まだ良いのは貨物の需要がある所だと思います。

 

とはいえ先を読むのが難しく、今後どうなるかもわからないし、社員にとっては恐怖だと思う。

 

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客室乗務員は基本的にはフライトがなければ仕事がありません

空港職員や客室乗務員は感染する可能性の高い、フロントラインにいます。

 

リスクをわかった上で働いていると言っても、どれくらいの人がどういった健康状態で搭乗するのかわからりません。自分が気を付けていてもすべてをコントロールは出来ないし、完璧にウィルスから身を守れる方法はありません。

 

でもそれもわかった上でウィルスを軽く捉えずに、最善を尽くして立ち向かっていると思います。

 

こんな中でも飛行機を利用する方はいるわけで、お客様のニーズに応えるために仕事をしていると思います。

 

とはいえフライトがキャンセル、運休となれば客室乗務員は基本、仕事はありません。300機分の仕事が無くなっているわけです。

 

 

とそんな中での、デルタ航空が行っている取り組みを調べてみました。

 

・パイロットがお客様の所に挨拶へ行き、消毒され安全な機内であることを断言

・CAはクリーンな環境を維持、グローブをつけて、お客様の心配やニーズに注意を払って対応

・シートポケットのマガジンを無しにしている

・サニタイザーを空港カウンターやゲート、スカイクラブ、バゲージに設置。社員がチェックイン機などを消毒シートで常にクリーンにしている

・霧状に噴射されるマシーンを使って機内を消毒散布。すべてのフライトが終了後も、全機内を拭いて消毒

・お客様が搭乗する前に、もう一度CAが全キャビンが清潔な状態か確認

 

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9.11 と比べて

9.11のテロ以降は飛行機の需要が大幅に下がりましたよね。数年は完全に回復しなかったのではないでしょうか。会社は生き残る為、社員に休暇とらせたり解雇したり、ダウンサイジングなど様々な対応に追われました。

 

2008年にはリーマンショックもありました。

 

その時も不安を抱えながら業務を遂行していたと思いますが、現在とはその種類が異なります。

 

調べた感じですと・・

 

911はテロということで、仕事の安全性が心配だったけど、今は解雇されるかもしれないという不安。人により感じ方は違いますが、自分の健康面よりも、コロナが航空会社へどれほどのインパクトを与えるのかや、家族がいる人は養えないことへの不安、これらが大きいのではないかという印象を受けました。

 

もちろん自分の健康面が心配という人もいます。家族に呼吸器系の疾患を抱えた家族がいる人なんかは特にそうです。仕事で色々な人と接している分、友達や家族にうつしてしまう可能性もあるから、自主的に接触しないようにしていたり。それはこんな時だからこそ余計に辛いと思います。

 

仕事していてもしてなくてもどちらも不安だし、会社や航空業界全体がどうなっていくかわからない恐怖を抱えていると思います。

 

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私が思うこと

自分はお客として空港に行く、飛行機に乗る事を今は避けています。空港や機内は人が交差する場所ですし、そこで感染するリスク、もし感染し誰かに移してしまうのではないかという不安があります。航空会社の社員でない自分ですら思うのに、そこで働いている人の心配や不安はそれ以上だと思います。

 

でも航空会社の人はお客様には自分が抱えている感情を表面には出していないと思います。

 

本人達も絶対何かしらの不安や混乱、葛藤は抱えているはずですが、それでも乗ってくださるお客様と接する際は、ネガティブな感情を心にしまって、むしろ大丈夫ですよって励ましているのは素晴らしいと思います。最前線で勇敢に戦っているし、出来ることを一生懸命対応してくださっていると思います。

 

なので航空業界、踏ん張って欲しいです!私には何も出来ませんが航空会社を応援しています!

 

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