海外住むならトイックの点数よりスピーキングが重要な3つのワケ
アメリカで暮らすようになって約5年経過するんですけど、
初めてアメリカ来てアメリカ人の英語聞いたとき、
「ネイティブの英語早すぎ!」って思ったんですよね。
スーパー行ったら、
「(did you) find everything OK?」と店員さんに聞かれて、
「イキナリなになになに?なんて言った?」と冷や汗で、頭の中パニックでした。
最初の頃は英語わからないのでどこに行くのもほとんど夫と一緒だったので、夫に尋ねたら
「探していたものは見つかりましたか?」って言ってるとのこと。
このセリフはアメリカのスーパー行ったら決まり文句のように結構な頻度で聞かれるものですが、
悲しいかな、ネイティブの英語聞き取れませんでした・・。
日本で受けたトイックの点数が大してあったわけじゃなかったですけど、やっぱりそれはショックでした。
日本の小中高、大学も含めて「自分、何年も英語の勉強してたんじゃなかったっけ?」ってそれは落ち込みましたよね。
◆私が渡米前にしていた英語の勉強
日本の学校で英語は必須科目になっているので、年数だけみると、
中学校で3年、高校で3年、大学行けば4年(学部によると思いますが)、
最低でも合計10年くらいは英語に触れているんですよね。
でも今思い返すと、私にとっては英語の授業って全然面白いものではありませんでした。
コミュニケーションのツールという意識は全然なくて、
やっぱり「試験で良い点とりたいから」とか、「受験で使うから」といった理由で勉強してました。
時々あるネイティブの先生の授業が私は大嫌いで、「先生にさされませんように~!」といつも必死に願ってました。
先生言っている英語よくわかんないし、自分の英語はかっこ悪い、何より間違ったら恥ずかしい!と思ってました。
それに外国人に出会うチャンスは学校の外国人先生以外ほぼゼロだったので、習った英語を実際に使う機会も無いから、
使える英語勉強してる、という感覚はなかったです。
だから嫌々勉強してるし、必死で覚えた英語をキープするより、忘れていく方が断然早かったです笑。
それでもテスト対策や受験で英語を読むことを多くやってきたので、リーディングが一番自分は好きでした。
だからリーディングばかり勉強してしまってスピーキングの学習を怠り、スピーキングへの苦手意識は更に高まっていた感じがします。
社会人になり航空会社で働いていたので、英語を使うことはあったもののスピーキングはやはり苦手で、
それこそ会社で求められる最低限のことしかしてませんでした。
◆アメリカで暮らして思う、スピーキングを磨いた方がいい理由
理由その① 話すことはどこへ行っても求められる
スピーキングにコンプレックス抱えたまま渡米して、
語学学校行って、クラス分けテスト受けたときのスピーキングのレベルは、
衝撃の最低レベル1でした・・。(レベルは5段階でマックスが5。)
英会話苦手だけど、それでも
「自分、スピーキングのテストで先生の質問全部わかった!」
って思っていたので、
「レベル1ってウソでしょ?」ってショックでしたけど、アメリカ人からしたら思いっ切りレベル1だったんですね。
リーディングレベルはマックスの5だったので、夫も
「日本人の典型だね!」
って笑ってました。
私のアメリカ生活はそんな感じでスタートしました。
アメリカで暮らすようになって感じることは、あたりまえなんですけど、
スピーキングとリスニングって非常によく使うということです。
これこそまさしく、スグに必要となるコミュニケーションの手段で、
アメリカで暮らす上で絶対に欠かせないものですよね。
人と会えば英語を話したり聞くことは避けられませんし、どこへ行っても必ず使うスキルです。
レストラン行ったら注文する為にサーバー(ウェイター・ウェイトレス)と会話しますし、
スーパー行けばレジの人と会話しますし、
銀行行ったら窓口の人と会話しますし、
学校行ったら先生・生徒と会話します。
会話しないんだったら、一人でいるか、誰かに頼り続けるしかありません。
最初の頃は、英語出来ないから、
スーパー行くのも緊張、学校行くのも緊張、レストランは一人じゃ絶対にヤダ!っていう状態でした。
誰かを頼りまくりで、人の背後に隠れているような感じでした。
もちろん英会話だけ必要!と言っているわけじゃなくて、読み・書きも重要ですよ。
出来ないより出来る方がいいし、読み・書きのスキルは話す・聞くというスキルアップの相乗効果もしてくれます。
だけど日常で、読んだり書いたりすることってとても少ないんですよ。
ゼロだとは言いませんけど、話す・聞くことの方が圧倒的に頻度が高いです。
大学行ったり就職するとなれば、バランスよく全て必要になりますけれども、
読み・書き出来なくても、話す・聞くだけで生活は出来ます。
米歴何十年という方で、話す聞くは完璧だけど、読み書きが苦手という方も結構多いです。
理由その②話すことができないと丁寧に取り扱ってもらえないことがある
私はアメリカに来て人種差別は受けたことはないですが、
英語出来ないことで相手の対応が変わる、ということは体験しました。
例えば、私はレストランで働いているのですが、
電話で特殊オーダーの
「サーモンとほうれん草とパイナップルを使った巻物を作って欲しい」と頼まれたときのこと。
なんだこの注文は?というところには突っ込まないで下さいね(笑)。
苦手な電話で必死に英語聞きとってお値段を伝えたら、
「前回同じものを頼んだけど、その時より値段が高い、何にいくらかかっているの?」
と細かく質問されました。
詳細を伝えて間違えない様に、注文確認を繰り返したんですが、私の英語が拙かったせいか、最終的には途中で電話切られました・・。
私のジャパニーズアクセントのある英語を聞き取ろう、という努力はしてもらえなかったですね。
途中で電話切るなんて失礼な態度だとは思いますけど、これがリアルです・・。
アメリカ人と会話していて、途中でどういう意味か分からなくて「それはどういう意味?」と話の腰を折ると、
「うわー、でたよ」みたいな雰囲気ビシバシ感じて、
最終的には「わかんないならもういいよ・・」みたいになったこともあります。
最初は自分に合わせて丁寧に話してくれても、みんながみんな、いつもゆっくり話したり、丁寧に説明してくれたりするわけじゃないんです。
英語話せないと、惨めな思いをするのはあると思います。
その③視野が広がり、自立できる
英会話が上達していくと視野がどんどん広がっていきます。
でも逆に英会話出来ないと狭い世界にいることになると思います。
最初は私も夫に頼りっぱなしで、夫もそれでいいって言ってくれてました。
でも時間が経過すると、さすがに頼られ過ぎても困るようで、夫も嫌がってくるし、負担だし、私も依存みたいで嫌でしたね~。
世界を広げていくためにも、自分の居場所を1つだけではなくて他に作って心の健康を保つ為にも
やはり英語、特にスピーキングやリスニングを磨くことは大事になってきます。
それに外国人と英語使って会話して意思疎通が図れたら、やっぱりすごく楽しいんですよね!
日本にいるとき、あんなに嫌で嫌で仕方が無かった英会話でしたが、やっぱり、出来る、わかるようになると嬉しいものなんですよ。
特にジョークがわかったときとか、どうでもいいことで笑えたときに私はとても喜びを感じます。
例えば、
みんなでハワイについて話していた時に、
「ハワイのメインってどこだっけ?」
「ハワイのメインは、ハワイだよ~!!」
って真剣に言っているアメリカ人がいて、そんなどーでもいい会話が面白かったです。
(※ハワイのメインはオアフです。)
お笑い芸人が物まねしていて、それが凄く似ていて笑ったときも、
英語だけじゃなくてアメリカの文化にも馴染みが深くなった気がして嬉しかったですね。
英語がわかったり、話せるようになると、読み書きの点数あがるより、
「自分、英語ができるじゃん!」という感覚がつきやすいように思います。
(【海外いってわかった「トイックの点数」よりも「真の英語力」の大切さ】 についてはコチラでも書いていますので、よろしければ参考にしてください。
● america2go.net/2019/01/08/improveyourenglishskills/ )
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◆伝えたいこと
英語はどこまで言っても結局は手段なので、
私はスキルうんぬんかんぬんより相手に伝えたい気持ちとか、相手をわかりたい!
という気持ちの方が大事だって思ってます。
(「海外で言葉のハードルを乗り越える~言葉の壁は心の壁」についてはコチラ http://america2go.net/2018/11/26/languagebarrier/)
そうは言っても、海外で暮らすことになったらやっぱり英語の心配はあると思います。
その時に読み書きも大事ですが、スピーキングとリスニングを磨くことをお勧めします。
アメリカに着いたその日からスピーキングやリスニングは使うので、
磨いておくに越したことはないし、むしろそっちを重点的に勉強しとけば良かった!と思っています。
「海外に行けば嫌でも話すんだから」と私は考えていたので、話す・聞く勉強をあまりせず、現地で困ったので・・。
その方がすぐに役立つし、新しい環境でも順応が早いと思います。
そして何よりも英語使って外国人と会話するって楽しいし、視野が広がっていくんだってこと。
スピーキング力鍛えられたらビクビクする必要もないし、誰かに頼る必要もありません。
どんどん世界が広がっていきますよ。
●「英会話上達のコツ」についてはコチラ america2go.net/2018/11/27/knack/
●「英語への苦手意識を克服しよう!」はコチラ http://america2go.net/2018/12/18/getoverenglish/
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