日本人夫がアメリカでグリーンカードサポート企業を見つけた話
アメリカに来て、アメリカの大自然や日本とは全く異なる文化に触れたり、英語を使って様々な国の人とコミュニケーション取って、「楽しい!」に触れたら「アメリカに住みたい!!」っていう気持ちが湧いてきますよね。
私自身も10代の時に旅行で初めてアメリカに行った際、とても楽しくて「いつかアメリカで暮らしたいな・・」と思ったので、その気持ちがとてもよくわかります。
ただの旅行でもなく、いずれ日本に帰ることが前提のビザでもなく、制限なしにアメリカで暮らす為には、永住権=グリーンカードが必要になってきますが、アメリカの永住権を取るって時間と労力がすごくかかるので、ハードルが高いことも事実です。
しかも昔と比べると、今の方が断然厳しく取りにくくなっています。
永住権を取るには大まかには5つあり、
①結婚
②抽選
③投資
④個人の才能
⑤アメリカで企業スポンサーを探す
等があります。
(①~⑤まではこちらの記事でも詳しく書いていますのでよろしければ参考にして下さい。http://america2go.net/2019/04/01/fivewaysofgettinggc/)
私は①の結婚で永住権を取っており、これが永住権取る方法としては割合的に1番多いです。理由はこれが1番簡単だからです。
今回は別の方法、⑤のアメリカで企業スポンサーを探した夫の体験談を紹介します。
◆日本人夫がどのようにしてグリーンカードを取ったのか
(※やや昔の話で、2001年のテロが起こる少し前のことなので参考程度にお読みください。テロ前だったからグリーンカードを取りやすかった、というのがやはりあります。現在はその時よりも確実に難しくなっています。)
私の夫はアメリカの音楽が好きで、10代の頃からアメリカに興味があり、自分の意志で高校生からアメリカに渡っています。高校と大学もアメリカで過ごしているので、英語に関しては不自由はありません。
アメリカの大学を卒業後、日本に戻り一度は日本で就職したのですが、満員の通勤電車が嫌になり「また外国で暮らしたい!」と考える様になったそうです。
いろいろ調べたところ、現地の人を差し置いても、そして現地の企業がお金と時間をかけてでも「日本人のあなたを採用したい!」と思わせないと採用はされにくい、と言うことがわかりました。
何か優れたスキルを持っていないと現地の企業から採用されにくい、ということですよね。
企業にとっては現地の人を雇う方がコストがかからないので当然ですよね。企業側も採用にはリスクがありますから。手間をかけて採用しても、すぐに辞めてしまうのではないかとか。
現地の人を採用するよりも、日本人である自分が選ばれる為には秀でたものが無いと難しいと知った彼は、「寿司職人のスキルだ~!」と思いたったそうです。
そして日本にある寿司の専門学校に通い、技術を身に着けました。食べ物や食品に関しては興味がある分野だったそうです。
そのあとはアメリカで職探し。
具体的な方法としては、ノービザで直接アメリカに行って、現地で自分をアピール、という地味なやり方。
どうやってスポンサー会社を見つけたかというと、アメリカにある日本人向けの新聞に載っていた、グリーンカードサポートあり、という企業に電話かけまくったそうな・・。
(現在は表立って「グリーンカードサポートアリ」と載せている企業は残念ながらほとんどないですね・・)
コネがあったわけでもないし、今ほど人材紹介の企業があったわけではないので、そういった地道な方法を取ったそうです。コネなしだったから、その間はホテルを転々としながら探していました。
グリーンカードのサポートしてくれる企業は1か月くらいで見つかったそうです。
今はインターネットが充実しているので、もっと効率の良いやり方があると思いますが、「行動力と根性だけはスゴイな・・」と私は思いました。
グリーンカードをサポートしてくれるスポンサー企業が見つかった後は、日本に一度帰国して、渡航の許可が下りるのをまったそうです。待った時間は一年ちょっと。この渡航の許可というのは、仮のグリーンカードの様なものだそう。アメリカに渡ってから半年くらいでグリーンカードを取得しました。
※通常は学生ビザや就労ビザで渡米、そして滞在中にグリーンカードのスポンサーを探して切り替えるという方法が多いと思いますが、当時はアメリカ外にいながらグリーンカード取得できるプログラムがあったそうです。現在はこのプログラムはない。
手続きはスポンサー企業の弁護士が行い、費用も会社持ちだったそうです。会社によっては、弁護士費用は自分持ちだったりするので、しっかり調べた方がいいです。
ちなみにアメリカへの渡航許可が下りるのを待っている1年間に、就労ビザでドイツに行って、ちゃっかり違う仕事をしていました。
スポンサーは簡単に見つからないという問題、見つかったとしても、手続きに時間がかかるということもあり、諦めて日本に帰っていった人たちを何人も見てきた、といっていました。なので、忍耐力も必要になると思います。ちょっとした運もあるのかもしれません。
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夫曰く、何パターンか選択肢を持っておくことをお勧めしています。
例えば、アメリカだけに限らず、カナダやオーストラリア、ヨーロッパでもいいなら、そういった国にも目を向けて置くとか、他にアプローチできる方法がないかと調べておくなどですね。国によってはビザなどが厳しくない場合もあります。
またある程度の英語力はマストで、それプラス他のスキルなり技術なりがあると、オファーが出やすそうですね。例えば、会計、コンピュータ系、空手、パティシエなど。自分の得意分野や好きなことを強みにしていけたらいいですよね。
実際、「アメリカに住みたい!」と思い立った時点で持っていたスキルは英語だけでした。でもそこからでも自分次第で、現地の人よりも優れたスキルを身に着けることは出来ると思います。
◆伝えたいこと
英語ですとかスキルが大切と書きましたが、スキルうんぬんよりも大事な事があるとしたら、それは「行動力」ではないか、と思います。
彼がグリーンカードを取ったこの話は少し前の話なので、最新情報でもないですし、それこそルールや法律が大きく変わっていますし「今は、昔とは違う」と思います。実際、グリーンカードをサポートする企業は少なくなっています。
でも自分が動かなけば、勝ち取れないということは変わっていません。
自ら動いて自分を売り込んだり、時に忍耐強く待ったり、こんな方法があるのではないかと考えたり、情報を集めたり、自分を高めたり、そういった部分は同じな気がします。
自分で動いてこそだと思うので、まずは自分から情報を集めたり、人に会ったり、積極的にどんどん動くことが大事!と言えるのではないかと私は感じます。
私自身は結婚と言う正直ラクな方法でグリーンカードを取ったので、こういった人達を見ていると、つくづく凄い行動力だなあと思うのです。
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アメリカの大自然についてはこちらでまとめています↓
英語への苦手意識を吹き飛ばしたい!↓
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フィアンセビザ申請からグリーンカード取得までの流れと体験談はコチラでまとめています↓
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