新型コロナウイルスのアメリカ現地の状況。米国の対応には驚くことばかり
コロナウィルスの世界への感染が拡大していますね。
アメリカでコロナウィルスが懸念され始めたのは3月のはじめ頃だった様に思います。その頃は中国や日本の方で感染者が多かったので、アメリカ在住の人達はまだ対岸の火事のような感覚だったんじゃないでしょうか。アジアは地理的に遠いので、まだ他人事だったように思っている節がありました。
でも徐々にアメリカにも影響は出始めて、開店前からスーパーに並ぶ人達や棚にストックが無い様子がテレビで流れるようになりました。
私もウォルマートなどの近所のスーパーに行きましたが、肉や玉子、パン、パスタや缶詰などの保存食、トイレットペーパーやサニタイザー等の棚が空っぽ。ナイナイ尽くしで、唖然としました。
店舗によってはパンや玉子が並べられているし、全く食べ物が無いというわけでは無いですし、流通が追いついてないだけだとわかっていても、普段は簡単に手に入るものが買えないという恐怖を感じなかったといえば嘘になります。
私の住んでいる地域(コロラド)は今、レストランではイートインは出来ず、ドライブスルーと持ち帰り、デリバリーサービスのみになっています。ホテルは除外されていますが、バーやジム、映画館、スキー場もクローズしてます。これは自粛ではなく強制で、30日間という期限で出された発令です。
スーパーなどは時間を短縮して営業していて、店内では店員さんがスプレーで棚を拭いている姿がありました。近所の文房具店はコロナウィルスの影響で4月までクローズと張り紙が貼ってありました。
自分の住んでいるアパートでも通常はエントランスに2人、オフィスの人がいるのですが、今は不在。何か合った場合は電話かメールでの対応に変更すると通達が来ました。敷地内にあるジムもプールも再度通知があるまですべて閉鎖しています。
大手企業は資金があるので早いうちからイートインを止めますと打ち出している所があったり、人となるべく接触しない様な対策・対応が出来ると思うのですが、資金が十分にないスモールビジネスなどは店をたたむかどうかの本当に瀬戸際に立たされていると思います。
それは日本もアメリカも同じだと思うのですが、需要のなくなったレストランのサーバー達は、解雇とか一時解雇になっています。お店を通常営業に出来るようになっても、それまで働いてくれていたサーバー達がまた働いてくれるかどうかもわからないので、オーナーも従業員も、今も今後も、大変な状況です。
でも州はスモールビジネスに経済援助をするとしているのは良かったです。とはいえたくさんの援助を貰えるわけではないし、こんだけ人の流れが止まってるのに支払いはあるでは、経済も心配になってきます。
米在住の日本人同士、アメリカ人でも、お互いに大丈夫か?という話もするようになりました。ラスベガスの大手ホテル・カジノ施設は一時休業、人気の食べ放題やショーも中止と聞くと、あの大通りからどれだけの人がいなくなったのだろう、生活は大丈夫なのかと心配になります。ラスベガスの空港も街も全然人がいなくてゴーストタウンのようです。
友人のアメリカ人夫婦は、旦那さんは学生でインターネットを使った授業に変更、奥様はテレワークだそうですが、他の仕事を探し始めていると言っていました。
こんな中、アマゾンは10万人を求人したりと驚きですが、スーパーマーケットでも募集をかけていたりします。スーパーに関しては、人の出入りが多い為か、ウィルスに感染したくないと辞めてしまう人もいるらしく、また在庫を棚に陳列するのも間に合って無い気がするので、人が足りない様です。
失業する人が増えているので、犯罪も増えていくと思います。ニュースで見たのは、政府とか公的機関を装って家の中を消毒しますとうたい、部屋に入る泥棒。私が住んでいるのはアパートですが、そういう所だったら予めアパートの管理人から事前に連絡があるハズなので、注意したい所です。護身用にライフルとか銃を購入する人が増えているのも、悲しいですけどわかるかも・・。あと住宅の値段が下がっていくと思います。
大まかに最近のアメリカでのコロナウィルスの対応を見ると、
3/13 米国が国家非常事態宣言
3/18 アメリカーカナダの国境閉鎖すると発表
3/19 カリフォルニア州 原則として外出禁止
3/19 すべての海外渡航中止を勧告
3/20 ビザ発給業務を一時停止
3/20 ニューヨークで自宅待機を義務(22日夜から)
3月26日からはコロラド州全域で外出の禁止。
どの州が外出禁止令をだしているかはこちらのソースで確認出来ます:https://www.nytimes.com/interactive/2020/us/coronavirus-stay-at-home-order.html
コロナの対応については思い切ったことを行うので、毎日驚くことばかりです。
私は永住権保持していても日本国籍なのでいざとなった場合は、アメリカは助けてくれません(というかアメリカ国民が最優先)。突然、何かが発令されたりする可能性もありますし、例えば日本に一時帰国したとしたら、アメリカに再度入れない可能性があるので、暫くは移動せずに家で辛抱です。
アメリカの企業がピンチになった場合、従業員の解雇・一時解雇がぱっと行われる印象を受けました。
元々アメリカは、雇用主が従業員を解雇するハードルは低いとわかってはいましたが、今回でそれがはっきりしました。(大手企業の場合は一時解雇が多いとは思いますが・・)
日本の企業ってなかなか社員をクビにしたりしませんよね。その部署での業務遂行が難しければ、別の部署で働くとか違う形で貢献してもらったりと、解雇は最後の手段といいますか、労働者は守られている印象があります。
でもアメリカは景気とか会社の業績が悪くなったら従業員をカット、状況が回復したらまた雇うということを繰り返している印象を受けました。
早期退職を募ったり、社員全員の働く時間を減らして解雇をしないようにする、という方法ももちろんあると思いますが、企業も慈善団体じゃないので、生き残る為には仕方が無いですし、米国の場合、それがかなりドライなのではないかと思います。
リーマンショックの時も大変な状況だったと思うのですが、影響を受けなかった人もいたと思います。でも今回はウィルスであり、お金もちもそうでない人も影響を受けまくっているのもあり、リーマン以上かもしれません。
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オリンピックについてですが、私が今回感じたのは、オリンピックの裏側と言いますか、お金儲けの面がとても顕著に現れたなあ、ということ。現状と、オリンピックを予定通り開催したいというオリンピック委員会や日本の対応がギャップありすぎで、その違和感をすごく感じます。
多分、これは多くの方が感じていることですよね。
簡単に延期とか中止と言えない事情があるのでしょうが、いつものような国民が一丸となって自国の選手を一生懸命応援するという一体感とは程遠い・・。
選手にとっては一生がかかっているし、結果によって人生が変わるわけだから、それを考えるとなんとも言えない気持ちになります。
早く方向性が決まればいいのですが、今の所延期の方向という感じでしょうか。それが良いと思います。
とはいえ、今回のことでそもそもオリンピック自体が必要あるのかなあ?まで思ってしまいました。
あとオリンピックがどうなるかについて、ぶっちゃけアメリカではあまり人々の関心は高くないと思います。テレビのニュースでほとんどやってないし。
コロナウィルスと言っても、人によって捉え方や考え方には差があるなあと今回思いました。
例えば、コロナウィルスは大したことは無いと考えて、気軽な感じで旅行へ行く人、一方でウィルス感染は生死に関わることだから、こんな時に人が大勢集まる所へ行くなんで考えられない人。
マスクに関しても、しなくても大丈夫と考える人、絶対しないと周りに迷惑だよねと思う人、手に入らないから出来ない人、何が何でも手に入れる人、手作りしてる人。
結婚式にしても招待する側としては一生に一度だし、コロナでも欠席なんてありえないと考える人もいれば、十分な対策した上で招待する人、延期する人、家族だけに変更した人、様々だと思います。ゲスト側も絶対に行く、不安だから欠席するなど・・。
考えの違いとか、その人の価値観みたいなものが行動に現れるので、トラブルとか人間関係がこじれてしまうことがあるんじゃないかなあと思いました。
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コロナウィルスがどんなものなのかわかってきた所もありますが、まだ不明点もあるし、ワクチンが無い、どこから感染するかわからない、先が見えない、だから恐怖なんだと思います。
アメリカでは基本的にはマスクをする習慣がないので、私の住む地域ではマスクしている人がほとんどおらず、先程スーパー行ったらマスクしている人は1人だけでした。
日本の政府の対策や対応がどうのこうのという話はありますが、今の所、人口密度が高い日本でそこまで感染が爆発してないのは、やはり日本人のマスクで予防とか、人への気遣いとか迷惑かけたくないとか、そういった所から来ていると思います。マスクのマナーとかトラブルはあると思うんですけど、でもそれって素晴らしいことと私は感じます。
アメリカではトイレットペーパーが手に入らないからといって、キッチンペーパー等をトイレで使ってそのまま流している人もいるみたいで・・つまって困っているというニュースやってました。水に溶けないんだから、流しちゃ駄目でしょ・・。
何はともあれ、早く新型コロナウィルスが終息することを願います。
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