アメリカで日本人夫が病気になりました。健康だったのに海外で心不全
日本人夫がアメリカで病気になりました。
今は回復して、ほぼ通常の生活を送っているのですが、1年間に3つの大病をしました。
そのうちの1つが心不全です。
とても怖い病名ですし、命を落としていてもおかしくなかった病気です。
今回はそのときのことを書きます。
心不全になって病院に担ぎ込まれるまでの夫は、いたって健康な人でした。
・タバコを吸わない
・国立公園大好き
・お酒は少し飲むくらい
・細身のからだ
夫はよく食べますが、アメリカ生活でも細身を維持していました。私は体重がすぐ増えるので、すごいわあと関心していました。ちょろちょろ動き回るタイプで、太りにくい体質なんだと思います。
夫の両親も健康ですし、ほんとにそれまでは病気とは無縁な生活を送っていました。
と、夫は基本的には健康な人ではあったのですが、私には気になっていたことがありました。
・ハンバーガーやピザ、炭酸飲料をよく飲む
・私が寝た後に一人で夜食を食べている(やきそば)
・夜型人間
・自分の体や健康に鈍感
・病院へいくのをめんどくさがる
アメリカ生活が長いため、よくハンバーガーを食べる人だなあと思っていました。私も好きで食べるのですが、それ以上。
あと夕食後、しばらくしたあとに夜食をこっそり楽しんでいたので、それはやめさせたいなと感じていました。
でも口うるさく言うのはやだし、夜食が習慣になっていたので、止めさせることで逆にストレスになってもかわいそうだし・・
と、食事のことは強く言っていませんでした。
あと私は自分の体調の変化には敏感で、「風邪ひきそう」とすぐわかるのですが、夫はどちらかと言うと鈍感なタイプというか、無理をするタイプ。
でも病院とは無縁でした。
小さな心配ごとはあったのですが、特に持病もなく、病気とは無縁で過ごしてきた夫。
でもある日、せきをしていました。
コホコホという軽いせきではなくて、ゴロゴロしているような咳。数週間くらいは続いていたと思います。
コロナが大流行している時期でもあり、最初に感じたのは、「コロナかも」。
もしかしたら、そうに違いない。
でも・・
あまり眠れない、というのが気になってました。横になるより、座っている状態のほうが眠れるんだということでした。
その時、コロナで病院は簡単に受け入れてくれない時だったし、様子を見ようということで、そのまま夫は2週間の出張にでかけました。
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出張先で、夫は通常通り仕事をしていました。
毎晩、電話をくていたのですが、体調は大丈夫だということで私はほっとしていました。
でもある晩だけ、電話がありませんでした。
あとからわかったのですが、このとき、夫の体調は急変し、救急車で病院へ運ばれていました。
このときの話はこちらで書いているので、気になるかたは読んでください⇒アメリカ生活で最も辛くて大変だった体験。人生で2度と経験したくないです
そのときお医者さんから診断されたのが心不全です。
血圧はかなり高い状態でした。どのくらい高かったというと、上は200前後です。(140/90以下にコントロールするのが良いと言われています)
心臓にものすごい負担がかかっており、悲鳴をあげていたのです。
病院で頂いた、心不全のサインをここに載せておきます。
【緑色は健康な状態 オレンジは病院に行きましょうのサイン 赤は911するべき症状】
咳が出る(息切れ)、体重が増えている、腫れ(むくみ)がある、横になって眠れないなどは、心不全のシグナルです。
夫の症状は完全に赤信号でした。
ICUを含め、2週間くらい入院したあと、
・自分の住む州に戻って通院
・食事に気をつけながらの生活(塩分をカット)
生活は一変し、習慣を変えなければいけなくなりました。
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夫が意識不明で病院にいるという電話をお医者さんからもらったとき、地獄に突き落とされたような感覚で、ショックで悲しくてパニック状態に陥りました。健康な人が、まさかという思い。
でも実際からだはボロボロでした。
振り返ると、私は夫の心不全は、なるべくしてなったと思いました。
・長年のファーストフード
・ソーダが好き
・野菜を好まない
・めんどくさくて病院へ行かない
・自分はまだ若い、健康だと思っている
・でも40代後半
小さなサインはでてたのに、これも見逃してしまった。
咳してる、変だ。でも咳だし・・コロナなのかも。眠れないのもよくあることだし・・
遺伝的な場合もありますが、私は夫の場合は防げたことばかりだと思いました。
きっと心のどこかで、「自分には起こらない、関係のない話だ」と思っていたんだと思います。夫も私も2人とも・・
自分が実際になってみないと、究極にはわからないものだとは思います。家族や友達が病気になったら、自分にも起こるかもと身近に感じやすいですけど、そうでなければどこか違う世界の話です。
でも誰かの話を、自分にも起こるかもしれないと考えることができたら・・たとえ、人の話を自分に置き換えること自体が難しいことだとしても。
女性のほうが小さい変化に気づくのは得意だと思うので、もし大切な人になにか変化が表れていたら声に出して伝えてください。
「いつもと違うけど大丈夫?」
「病院へ行ってみたら?」
勝手に自分で大丈夫と判断してしまうのも危険だと今回思いました。
外国だし、保険や病院のシステムが違って面倒だけど、せめて1年に1回でも健康診断に行っていたら、また違ったと思います。病院へ行って、血圧が高いことをわかっていたら、アテンションくらいはできたかもと思わずにはいられません。
病気は、なだらかに下っていく坂道ではなくて、急にガクンとやってくる。
ただの誰かのブログではなくて、自分にも起こるかもしれないと思っていただけたら幸いです。
アメリカ生活のリアルについてはこちらで書いています↓
アメリカの大自然についてはこちら↓
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