厳しいアメリカ飲食店チェック!レストラン開業時の保健所と消防検査をクリアするコツ
ヘルス・インスペクション(保健所の検査)って、イライラしたりストレスだったり、心配の種だと思います。
でもヘルスの検査官はあなたのお店をクローズさせたいわけではありません。州や地域の定める手順で食べ物を扱い、料理が作られていることをチェックし、人びとを守ることが仕事です。
今回はヘルス・インスペクションと、ファイアー・インスペクションについてです。
ヘルスは、あなたのレストランがある市とか町にある保健所の人が来るのですが、独自の規定を持っているので、地域により多少違いがあります。あと人によっても少し見ているポイントに違いがあるって感じです。
お店を開業するときは、「営業できますよ」という状態になったらヘルスに連絡をして、お店に足を運んでもらいます。
ヘルスが見ているのは大まかに、
・食材を適切な温度で保管しているか(温度管理についてはウルサイと思いました)
・適切な場所に食材を保管しているか(例えば、お肉類は冷蔵庫の最下段に置くなど。交差汚染を防ぐ為)
・働く人達の衛生面(ハンドソープやタオルが十分に設置されてないのはダメ)
・キッチンの衛生面(機材やワークスペースが清潔か)
・交差汚染になってないか(交差汚染は食中毒を引き起こしやすい為)
という所だと思います。
私達がヘルスで過去に指摘されたところはどこだったか?というと、
・トイレのお湯が出ない
・タオルをゆすぐ水に入れるクロリンが薄すぎ
トイレもヘルスのチェック項目なんですが、トイレでお湯をあまり使わないので(しかも指摘が入ったのは男性のトイレ)、そこが壊れているのに気づきませんでした。なので言われたところを改善して、またチェックしに来てもらいました。
あと私の料理の手順を見てて、横から質問してきた時がありました。「これはそのあとどうするのですか?」など。
彼らが見ている項目は結構、細かく厳しいです。
チェックが終わったらヘルスがスコアをくれます。
スコアは、ポイントベースかスコアベースのもので、自分たちのエリアはABC評価でした(Aがもっとも良い)。
自分達のときはスコアを店内の見えるところに飾る、だったのですが、最近はスコアを店の入り口に貼らなくてはいけないなど、厳しくなっているみたいです。
評価があまりにも低すぎると営業出来ないし(すでにお店をオープンしている場合は営業停止)、その後指摘されたところを直して営業したとしても、目をつけられてしまって、頻繁にヘルスが見に来ます。
指摘箇所が軽度のものであれば、そういったことにはなりませんが、言われたところは直してねという感じです。
最初にヘルスにチェックしてもらっていい評価を貰ったら終わりではなく、彼らは定期的にやってきます。平均で1年に1〜4回くらいで、抜き打ちチェックになります。
私達の体験談だと、前オーナーからお店を買ったときに1回。
その1ヶ月後くらいにちゃんと営業できているかな?という様子見で1回。そのあとはしばらく来なくて、1年後にまた1回という感じでした。
ヘルスの定期チェックの検査官はだいたい、お店が忙しい時間に来ます。お客さんかしら?と思ったらいきなりキッチンにやってきて「ヘルスの検査官です」みたいな感じで、忙しい時でもそのままキッチンでチェックを始めます。
たまたまだと思いますが、私が見たヘルスの人というのは、私服でリュック背負ってて「旅行客か?」みたいな風貌。この人が検査官?!とビックリしました。
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消防のチェックについても、検査官に店に来てもらって、建物の安全性などをチェックしてもらいます。でもヘルスほど口うるさくないと思います。
チェックポイントとしては、
・自動のスプリンクラー装置が十分に備わっているか
・燃えやすいものが置かれたままになってないか
・脱出経路が塞がれてないか(廊下にモノがたくさん置かれてないか)
・消化器の期限が切れてないか
・ダクトの掃除がされているか(メンテナンスされているか)
などです。
定期検査があるものとか、消化器のように期限がついているものは注意してください。
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お店が忙しくない時は、衛生面に関してちゃんと規定を守れると思います。
問題は、忙しくて時間がないときに、人は手順を省略しがちになるということです。
忙しい店であればあるほど、キープしていくのは難しいですが、そういった状況でもちゃんと遵守していくことが大事だと思います。
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