コロナで見えるアメリカ決断の早さ!マスク着用の推奨は遅いけど現金給付の決定は早かった
コロナの感染者が世界で100万人を超えました。
3月に入ってからアメリカでも一気に感染者増えて、世界の感染者の4分の1、約24万人以上が感染しています(4月4日現在)。
出典:世界保健機関https://www.who.int/
アメリカだけでなく世界中が大変な状況なわけですが、国によりコロナウィルスの対策・対応が違うのも色々と物議を醸し出していますよね。
アメリカはトランプ大統領が3月13日に国家非常事態を宣言しました。
既にヨーロッパでの感染が拡大していたし、ヨーロッパからアメリカに入ってくる人達が多いので、そこを防ぎたかったのもあると思いますが、米国の感染者約2000人、死者約40人の時くらいに出されたので、比較的パっと行われた印象を私は受けています。
3月に入ってからアメリカでもコロナウィルスについてのニュースが増えてきてはいましたが、急に国家非常事態宣言が出された感じで「今後どうなるの?」と正直私はびっくりしました。
そのあと、カリフォルニアやニューヨーク等を皮切りに州規模で自宅待機命令が次々と出されました。
私の住むコロラド州は、3月25日に自宅待機命令が出ました。
これは翌日の26日朝6時からの適応ということだったので、慌ててスーパーに買い物に走りました。
と言っても米国の自宅待機命令は「絶対に家から出ないでね!」というものではなくて、最低限の外出、例えば食料や薬の買い出し、適度な運動などはオッケー。なのでそんなことをしなくても良かったわけなのですが、なにせ急に出たのでびっくりしたわけです。
その時点ではコロラド州で感染している人はそこまで多く無かったのですが、感染拡大を防ぐ為に宣言。州で宣言して、後から国に報告って感じで「ああ、こんだけ州の力が強いんだなあ」ということも思い知りました。アメリカってやはり州が集まった国家であり、だからユナイテッド・ステイツなんですね。
街の様子は落ち着いています。未だにトイレットペーパーがスーパーの棚に並んでいなかったりはしますが、パニックとか混乱な様子は無いです。
現金給付についても決定が早かったです。3月下旬に1人1200ドル支給する支援策が可決。早ければ4月上旬には現金が届く予定で、これは民主党と意見が割れたりとありましたが、速やかに決まった印象を受けています。
私はアメリカのコミュニティカレッジの先生に「日本の会議ってなんであんなに話が進まないのか?」と言われたことがあります。
確かに日本の職場は上のオッケーが出ないとだめ、担当者だけでなかなか決められないという風潮ですよね。担当者で一生懸命決めても、結局上司の一声で案がボツになったという経験が私もあります。日本はプロセスまで上から指示されるというか、過程も大事なイメージがあります。許可が必要だったりして時間かかってしまうんですよね。決まった後は精度の高いものを作るので、本当に凄いんですけれども。
アメリカは先にある程度バンと決めちゃって、そのあとはもう現場とか担当者に任せてしまう風潮だと思います。間違うことがあっても多少は目をつぶってるとか、それよりも結果やスピードが大事だという感じでしょうか。
今回、アメリカがさっさと宣言したり、現金給付したりというのは大統領制だからというのもあるんでしょうけどね。
とはいえですね、アメリカのコロナ対応は早かったけど結局は感染は広まってしまったので、封じ込め作戦は失敗になるのかな・・。今後はこれ以上感染しない・させないように、人と距離を取って収まるのを待つしか無いという感じだと思います。
でもアメリカでは寄付の文化が凄いということも今回実感しました。サニタイザーとか家に余っている人は寄付しているし、食べ物を無料で提供している団体もあるし、マスクを手作りして寄付する所もあるし、芸能人も大企業も同じ様な取り組みをしていますね。やはりキリスト教の国なんだということを感じました。
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4月に入ってようやくアメリカでもマスクをしましょう、という動きになりました。
国民がマスクを使ったら、医療現場のマスクが足りなくなるのを恐れてとか色々理由があったみたいですが、そもそも国民に感染させないようにすれば病院に運び込まれないわけだから、そっちが先な様な気が・・。コロナの患者以外にも病人はいるから、そちらの懸念なんですかね?
マスク売ってないし、スカーフなどを活用でも良いということを言っていたので、私はDIYマスクを作ろうと思います。
アメリカって元々マスクしない文化で、マスクを使って予防するという考えが基本無いのですが、最近はちょっとずつ着用している人が増えてきています。それでも全然少ないよと私は感じますが、ずっと前から予防でマスクしていた日本はやっぱり素晴らしいですよね。
マスク対策はアメリカはホント遅かったですよね。
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