アメリカの州は日本の県と同じじゃないの?権力を持つ州と国の関係わかりやすく

アメリカの州は、かなりの権力を持っていると思います。

 

「州は日本でいうと県のようなものかなあ?」と考えていたのですが、県というよりは1つの国という方が近い気がします。

 

米国は「The United States of America」と呼ばれますが、州連合というよりは国家連合という感じですね。

 

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州によってルールは全然違う

それぞれの州が国という感覚なので、州によってルールが違うものが多いです。

 

■交通ルール

 

州により発行している免許証が違います。試験内容や速度制限も異なります。

 

■選挙の方法

 

大統領選で、党代表の決め方や行われる日程も州により違います。

 

■死刑について

 

死刑を認めている州もあれば、認めてない州もあります。

 

・認めている州:アラバマ、テキサス、オハイオ等

・認めていない州:ニューヨーク、ハワイ、ウィスコンシン等

 

■学校

 

その州に住んでいれば、そこの州立大学の学費が安くなります(留学生は適用外)。アメリカでは国立大がほどんどなく、州立大が多いのは連邦制のためです。

 

■税金

 

州により税率が異なったり、中には売上税(日本で言う消費税)がない州もあります。

 

・売上税がない州

アラスカ、デラウェア、モンタナ、ニューハンプシャー、オレゴン ※アラスカはlocal sales taxesは徴収しているみたいです

 

・個人所得税を課税しない州

アラスカ、フロリダ、ネバダ、サウスダコダ、テキサス、ワシントン、ワイオミング

 

■最低賃金

 

例えばワシントン州の最低賃金は時給$13.5で、ハワイは$10です。日本も東京は高いですが、地方は安めですね。

 

■ギャンブル

 

ギャンブル合法と非合法の州があります。マリファナもしかりです。例えばネバダ州のラスベガスはギャンブルひゃっほー!ですが、ハワイ州やユタ州はロッタリーやカジノなどは一切ありません。

 

■法律

 

例えばビジネスを立ち上げるときはその州の手順に従います。あそこの州ではこのやり方だったけど、この州は違うとか頻繁にあります。

 

弁護士や不動産仲介業者などは、その州での資格を取得しているわけなので、むやみに引っ越しとかできないと思います。引っ越してもいいけど、他州の資格を再取得する必要がでてきます。

 

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州知事は大統領に匹敵

州は国レベルの力を持っているので、州知事は大統領に匹敵します。

 

・任期は4年(バーモントとニューハンプシャーは2年)

・再選を認める州、認めない州とある

 

現在は国を仕切っているのは共和党のトランプ大統領ですが、同じ様に知事が変わると州の政策が大きく変わります。

 

私が住んでいるコロラド州は知事が民主党に変わったことで、最近死刑廃止の州になりました(正確には2020年の7月から)。

 

知事は力を持っている為、州知事を経て大統領になる人もいるし、連邦の上院や下院議員になったりするパターンは多いです。逆に上院・下院から州知事になる人もいます。

 

コロナ対応でNYのクオモ知事がよくテレビに出ていますね。将来大統領選に出るつもりはないとしていますが、いずれは出馬することがあるかもしれません。

 

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私が思うこと

アメリカでは州が国に匹敵する権力を持っており、州独自の法律や憲法がありますし、アメリカの国と州の関係は、日本の国と県の関係とは全く異なるものなんだと思いました。

 

もともとは各州が独立しており、それらが連合したのがアメリカというのもあり、今も権力が維持されています。それに対して国(連邦政府)もちゃんと尊重しています。

 

国には行政・司法・立法がありますが、同じ様に州にも行政・司法・立法があり、2重の政府構造で、州は国のミニチュアって感じです。

 

日本はどうかというと、政府が分割して県を作ったので、国の成り立ちが逆と言ってよいと思います。

 

最近、州に力があるのを体感したのは、コロナウィルスでの自宅待機命令が出た時。

 

コロラド州独自で命令を出して、後から国に報告って感じだったし、知事が「コレはお願いではない。命令ダ!」と強い言葉を使っていたのが私はとても印象的でした。権力が相当あるんだなと実感しました。

 

州の下にはカウンティ(郡)があります。郡というと響きが田舎っぽい感じですがそうではなく、市と町を束ねているのが郡なので、大きい行政区画になります。

 

私が暮らすエリアのメイヤーだったかは、その時点で自宅待機命令は出さないと言っていたのですが、州が出したことで州に従いました。

 

税金絡みでは、ネバダ州のラスベガスやフロリダにリタイアした人が多いのは、個人所得税がない州だからの様ですね。ユタ州なんかは子供が多い家庭は税金を控除されたりするので、どんどん子を生んで下さいという感じ。

 

なのでどこの州も目玉商品的なものをつくって人や企業を呼び寄せているって感じですね。

 

例えば、企業に対して「土地をタダにするからここに来て工場作って!」とか。企業を誘致出来れば雇用増えるし、そうすれば人がどんどん増えたり街も開発されたりしますもんね。

 

個人的には売上税が無い州は魅力的に映りますが、その分、何かが高いとか調整はされているんでしょうね。

 

私は夫の仕事の都合もあって、アメリカで今までに4つの異なる州に住みましたが、州が違うことで1番気にするのは免許と税金かな。車の免許証やナンバープレートも変えなくちゃいけないし。

 

普通に生活している分には州が違ってもそんなに不便は感じないですが、起業する人とかはその州のルールに従って手続きを踏む必要があるので、大変だと思います。他の州で行ってたやり方がそのまま通用するわけではないので、面倒くさそうですね。

 

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